史上12頭目の牝馬による天皇賞・秋(GI)制覇を成し遂げた{horse=2000105086:ヘヴンリーロマンス}(牝5、栗東・山本正司厩舎)が現役を引退、繁殖入りすることが正式に決まった。今後は北海道・新冠町のノースヒルズマネジメントに移り、初年度はキングカメハメハ(父Kingmambo)との交配が予定されている。
ヘヴンリーロマンスは、父サンデーサイレンス、母ファーストアクト(その父Sadler's Wells)という血統。全兄にJRA現4勝のルポルタージュ(セン7、栗東・山本正司厩舎)、伯父にサウスアトランティック(ブランドフォードS-英G2)がいる。02年11月にデビュー(6着)し、4戦目で初勝利。条件戦で堅実な走りを続け、03年エリザベス女王杯(GI)に格上挑戦するもアドマイヤグルーヴの前に10着と跳ね返された。再度条件戦での出直しとなるものの、徐々にその素質を開花させ、迎えた04年阪神牝馬S(GII)で重賞初制覇を飾った。今年に入り、フェブラリーS(GI)10着など精彩を欠いたが、8月のクイーンS(GIII)2着と復調の気配を見せ、連闘で臨んだ札幌記念(GII)では重賞2勝目。札幌記念以来2ヶ月ぶりのレースとなった天皇賞・秋(GI)では、97年のエアグルーヴ以来8年ぶり史上12頭目となる牝馬による天皇賞・秋制覇を達成した。その後も、アルカセットが日本レコードで制したジャパンC(GI)で7着、現役最後のレースとなった有馬記念でも6着と奮闘した。通算成績33戦8勝(重賞3勝)。