28日、東京競馬場で行われた11R・東京新聞杯(GIII、芝1600m)は、江田照男騎手騎乗の11番人気{horse=2000100129:フジサイレンス}(牡6、美浦・田子冬樹厩舎)が道中後方待機、直線では大外から一気に末脚を繰り出すと、好位追走から抜け出しを図った2番人気オレハマッテルゼをアタマ差交わしてゴールに飛び込んだ。勝ちタイムは1分33秒7(良)。さらにクビ差の3着には1番人気のインセンティブガイが入った。
勝ったフジサイレンスは、父フジキセキ、母ダイワラブリー(その父マルゼンスキー)という血統。伯父に88年関屋記念(GIII)2着に好走したダイワダグラスがいる。02年12月に中山(ダート1200m-9着)でデビューし、4戦目(中山・ダート1200m)で初勝利を挙げた。しばらくの間は苦戦続きだったが、徐々に条件戦で頭角を現すようになり、05年のバレンタインS(1600万下、芝・1400m)でOPクラス入りを果たした。その後の05年谷川岳S(芝・1400m)でOP初勝利を挙げ、前走ニューイヤーS(芝・1600m)ではロードマジェスティの3着に敗れていた。今日の勝利で初重賞制覇、通算成績42戦8勝となった。
鞍上の江田照男騎手、管理する田子冬樹調教師共に同レース初制覇。江田照男騎手はヤマニンアラバスタで制した05年府中牝馬S(GIII)以来となるJRA重賞制覇で通算24勝目。田子冬樹調教師は、アメリカンボスで制した01年中山記念(GII)以来となるJRA重賞制覇で通算6勝目となった。