オーストラリアにおける唯一の、馬齢重賞による芝2400mのG1・ザBMWが、25日(土曜日)にシドニーのローズヒルガーデンズ競馬場で行われ、3.1倍の1番人気に推されたジャミーカ(牝4、父マイボーイチャーリー)が優勝を飾った。
大逃げを打ったラスケティスピリット(牝3、父ベネトゥー)を離れた2番手で追走したジャミーカは、3〜4コーナー中間付近から鞍上H.ボウマンに促されて差を詰め始め、400mある直線の入口で先頭へ。前走のG1・オーストラリアンC(芝2000m)で、ジャミーカを2着に退けて優勝しての参戦だったヒューミドー(騙4、父テオフィロ)が、道中中団から直線で追ったが、脚色が断然良かったジャミーカがヒューミドーに6.1/2馬身差をつける完勝。3歳春のG1・クラウンオークス(芝2500m)、4歳春のG1・コーフィールドC(芝2400m)に続く3度目のG1制覇を果たした。
同馬は次走、4月8日にロイヤルランドウィック競馬場で行われるG1・クイーンエリザベスS(芝2000m)で、女王ウィンクスに挑む予定。この日、ジャミーカの手綱をとったH.ボウマンはウィンクスの主戦のため、次走は別の騎手で臨むことになる。
なおジャミーカは、4月30日に香港のシャティン競馬場で行われるG1・クイーンエリザベス2世C(芝2000m)に登録がある他、陣営はその後の欧州遠征を視野に入れていると伝えられている。
(文:合田直弘)