2017年日本ダービーを制した藤沢和雄厩舎が送り込むファストアプローチ(撮影:竹之内元)
先週末行われた日本ダービーの興奮が冷めやらぬ東京競馬場でも注目の産駒がデビューする。
◆サトノオンリーワン(牡、父ディープインパクト、母クリームオンリー、美浦・堀宣行厩舎)
2016年のセレクトセール1歳セッションに上場され、1億3500万円(税込)の値を付けた。3歳上の全兄に現3勝(東京スポーツ杯2歳S・3着)のソールインパクトがいる。「筋肉質というより、均整が取れた好馬体。4月のアタマに入厩して順調に乗り込んできました。動き自体もいいし、太め感なく仕上がってきています。気性的にはディープの子らしく敏感なところがあるけど、競馬に行って落ち着いて走れればいいですね。いいモノを持っていると思います」と森調教助手。6月4日(日)、東京の芝1600mをJ・モレイラ騎手で予定している。
◆ステルヴィオ(牡、父ロードカナロア、母ラルケット、美浦・木村哲也厩舎)
ファルブラヴ産駒の母はクイーンC3着など活躍した。3歳上の半兄に現2勝のボルゲーゼがいる。5月24日の追い切りには美浦に来場していたC・ルメール騎手が跨がり、「乗りやすいし、いい馬です。ストライドが大きくて反応するのに少し時間が掛かるけど、動きはスムーズ。広い東京は合いそうです」と好感触。木村哲也調教師も「種牡馬が替わり、兄姉とはタイプが違う。わりと伸びやかだし、フットワークもいいですね」と素質を評価している。6月4日(日)、東京の芝1600mをC・ルメール騎手で予定している。
◆ファストアプローチ(牡、父Dawn Approach、母ジョリージョコンド、美浦・藤沢和雄厩舎)
叔母にライトニングパール(英G1チェバリーパークS)、叔父にサトノクラウン(香港ヴァーズ)がいる。父は英2000ギニーなどG1を4勝、現2歳が初年度産駒になる。「この時期の2歳にしては立派な馬格をしているし、スピードとパワーを兼ね備えていそうなタイプ。お父さんも2歳の早い時期からスピードを武器に活躍しましたからね。そういう意味でも楽しみにしています」と津曲調教助手。6月3日(土)、東京の芝1400mを戸崎圭太騎手で予定している。
◆ファーマメント(牡、父ダイワメジャー、母アオゾラペダル、美浦・高木登厩舎)
スカーレット一族の牝系。叔父にクォークスター(セントライト記念)がいる。5月7日に坂路でラスト1F11秒8のラップを刻み、トレセン内でも注目を集めた。さらに5月28日にも坂路で1F11秒8をマークしており、仕上がりの良さが目立っている。「前向きな気性だし、しっかりと動けています。いいスピードがありそうですね。マイルぐらいまではこなしてくれると思います」と高木登調教師。6月3日(土)、東京の芝1400mを大野拓弥騎手で予定している。
(取材・写真:竹之内元)