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ゴールドシップも勝ったコスモス賞、ロードカナロア産駒一番星のステルヴィオ連勝なるか

2017年08月08日 06:00

デビュー戦を鮮やかに勝利したロードカナロア産駒・ステルヴィオ(撮影:下野雄規)

 今週の土曜日12日に札幌競馬場で行われるコスモス賞(2歳・オープン・芝1800m)。人気を集めそうなのは今年の新種牡馬ロードカナロアの産駒一番星に輝いたステルヴィオ(牡2、美浦・木村哲也厩舎)だ。6月4日の初勝利から約2ヶ月振りのレースとなるが、7月半ばから函館に入厩しウッドコースで順調に乗り込んでいる。8月2日の調教では一杯に追われた古馬500万条件のラッシュアワーを0秒4追走・0秒7先着と文句なしの中間の調整。

 東京で迎えたデビュー戦は強い内容だった。セレクトセールにて1億3500万円で取り引きされた評判馬サトノオンリーワンを寄せ付けず、芝1600mを1:34.8(良)と2歳新馬戦としてはかなり速い時計で快勝。今回引き続き手綱を取るルメール騎手も「距離はもう少し延びても大丈夫。とても乗りやすいです」と高評価を与えた。

 2歳の早い時期のオープン特別(2011年までは9月上旬開催)ながら、このコスモス賞は出世レースでもある。

 2011年優勝のゴールドシップは秋山真一郎騎手を背にデビュー2連勝でここを制し、そのまま2着以内を外さずに翌年の皐月賞(G1)を制覇した。そして2015年まで走り続けG1・6勝の名馬となった。2012年2着のマイネルホウオウは翌年のNHKマイルC(G1)を人気薄ながら優勝。

 もう少し遡れば2003年にここを制し同年の阪神JF(G1)を勝ったヤマニンシュクル、2000年に優勝したネームヴァリューは2003年の帝王賞(統一G1)、1999年にここを制し翌年の桜花賞(G1)を勝ったチアズグレイスなどがいて、さらにコスモス賞が函館開催だった頃まで遡ると阪神3歳S(G1)を制したラッキーゲラン、ゴールドシチーに加え、グランプリ2勝の名馬・メジロパーマーが1989年にデビュー4戦目でこのレースを勝っている。

 ステルヴィオにとっては直線の長い左回りの東京から直線の短い右回りの札幌と大きく条件は変わる。他に人気を集めそうなライバルはワークフォース産駒のペプチドオーキッドやマツリダゴッホ産駒のヴィオトポスか。また、登録12頭のうち5頭は地方所属馬。この出世レースを制しさらに大きな舞台へ羽ばたくことができるか。また、ロードカナロア産駒初の2勝馬となれるか、ステルヴィオの走りに注目が集まる。

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