【万哲の馬場予報】スプリンターズS(中山芝)「騎手のハンドリングが明暗を分ける!」

2017年09月30日 18:30

ペースが流れれば、差し馬の「コース選択」が鍵に

 毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

【スプリンターズS(中山芝の傾向)】
 週中の雨の心配が懸念されたが、土曜の芝は良馬場で終日施行(ダートは最終12R時点で稍重)。前半から流れた10R・習志野特別(古馬1000万条件、芝2000m)を勝ったオウケンブラックが1分59秒5。決して高速馬場ではないが、標準の良馬場時の時計は出ている。土曜の芝6鞍の勝ち馬の最終4角位置は1番手、4番手、5番手、4番手、8番手(10R)、4番手。適度に流れた10Rを除けば、わずかだが内&前有利の傾向。

 9R・カンナSを勝ったペイシャルアス、11R・ジュールポレールは内々で脚をためて、同じように内寄りから馬群を捌いて抜け出した。開催最終週で一見内寄りは傷んで見えるが、脚があれば、傷み気味の内からでも伸びる。「内と外がほぼイーブン」の舞台設定は、前2年(中山開催)のスプリンターズS当該週と似ているといっていい。

 この状況下で注意すべきは「内寄りの渋滞」(といっても、レース前から予想しにくいが…)だろう。2年前に優勝したストレイトガールも直線半ばではかなり狭いスペースを擦り抜けた。昨年は最内1番枠も災いし、1番人気ビッグアーサーが前詰まりで行き場をなくした。逆に、勝ったレッドファルクス(13番枠)は距離損を承知で、外のオープンスペースを選択したのが結果的には吉だった。

 万が一、ペースが緩めば、前&内有利は当然としても…。平均以上に流れれば、差し馬の「コース選択」が鍵になってくる。馬群密集を覚悟で内か?多少ロスがあっても外か?騎手のハンドリングが明暗を分けそうだ。

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