“バラ一族”ローザフェリーチェが東京芝1600mでデビュー/関東馬メイクデビュー情報

2017年10月16日 18:00

ローザフェリーチェは「普段から歩いているだけで気持ちが入ってしまい、改善の余地がある」ということ(撮影:竹之内元)

 先週のメイクデビューは桜花賞馬アユサンの全妹マウレアやハナレイムーンの全妹オハナなど良血馬がデビューし新馬勝ちを飾っている。

 今週も先週に引き続き3場でメイクデビューが行われ、GI馬の仔や兄姉に活躍馬がいるなど楽しみな馬がデビューを予定している。

◆オブセッション(牡、父ディープインパクト、母パーシステントリー、美浦・藤沢和雄厩舎)
 母は米GI馬。現4歳の全姉にパーシーズベスト(2勝)がいる。3代母のHeavenly Prizeは米3歳牝馬チャンピオンに輝いた名牝だ。先々週の10月4日には坂路で重賞ウイナーのロサギガンティアを追走して併入。先週の12日にはウッドチップコースでゴーフォザサミットに先着と仕上がり具合は順調そうだ。

「ゲート試験に合格後は牧場(ノーザンファーム天栄)で乗り込んでもらった。500キロを越す大型馬だけど、薄手の体つき。いいフットワークをしているし、楽しみな馬です」と藤沢和雄調教師。10月21日、東京の芝2000mをC・ルメール騎手で予定している。

◆ダークナイトムーン(牡、父ディープインパクト、母サマーナイトシティ、美浦・尾関知人厩舎)
 7歳上の異父兄サダムパテックはGI勝ち(マイルCS)を含め、重賞5勝の活躍馬。現4歳の全姉ジュールポレールは今年のヴィクトリアマイルで3着に好走した。ゲート試験に合格後は山元トレーニングセンターで乗り込み、9月に入ってから再入厩。先週の10月12日には田辺裕信騎手を背にウッドチップコースで追われ、古馬を追走して併入に持ち込んだ。

「ちょっとトボけたところがあるけど、乗り込むに連れ、だいぶ気持ちが入ってきた。ある程度、長めの距離が合いそうなイメージ。血統的にも早くから期待していた馬だし、何とかクラシック路線に乗せたいですね」と尾関知人調教師。10月21日、東京の芝2000mを田辺裕信騎手で予定している。

◆リョーノテソーロ(牡、父Justin Phillip、母Town Belle、美浦・武井亮厩舎)
 今年のバレッツマーチセールに上場され、落札額は30万ドル。父は米GIアルフレッド・G・ヴァンダービルトH(ダート6F)を勝っている。「血統的にもダートの短い距離向きでしょう。素直な気性だし、初戦から期待しています」と武井亮調教師。10月22日、東京のダート1600mを予定している。

◆ローザフェリーチェ(牝、父エンパイアメーカー、母ローズバド、美浦・木村哲也厩舎)
 お馴染みのバラ一族。サンデーサイレンス産駒の母は重賞2勝(フィリーズレビュー、マーメイドS)、GIでも2着3回の実績を残した。8歳上の異父兄にGI2勝(朝日杯FS、ジャパンC)のローズキングダム、叔父に重賞3勝(毎日杯、中京記念、金鯱賞)のローゼンクロイツがいる。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込まれ、9月22日に再入厩。先週はウッドチップコースで長めから時計を出し、3頭併せで上々の動きを見せた。

「普段から歩いているだけで気持ちが入ってしまう。そこは馬を慣らしていくしかない。速いところに行くとスムーズに走るけど、まだまだ改善の余地がある。いいモノは持っていると思うし、ゆったりと走れるように教えていきたい」と木村哲也調教師。10月21日、東京の芝1600mをM・デムーロ騎手で予定している。

(取材・写真:竹之内元)

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