宝塚記念のファン投票で1位を獲得したサトノダイヤモンド(撮影:井内利彰)
6月24日(日)阪神競馬場芝2200mで行われる宝塚記念のファン投票で63599の得票数を集めて堂々の一位となった
サトノダイヤモンド(栗東・池江泰寿厩舎)。昨年の阪神大賞典以来、勝ち星から遠ざかっているが、それでも一位に選出されるだけファンの期待は大きい。
今朝14日はCWコースでの3頭併せ。ここで気付いたのはチークピーシズ(※)を着用していたこと。直近の池江泰寿厩舎のチーク着用例では、鳴尾記念を制した
ストロングタイタンがいる。
3頭併せの隊列は
シロニイ、
サトノダイヤモンド、
キングディグニティ。6F標識では3馬身ほどあった差が1F進むと1馬身ちょっとのところまで詰まってきて、前向きな気持ちを見せる走りだった。
最後の直線は後ろも追いついてきて、3頭併せの真ん中。仕掛けられるとしっかりと伸びて、最先着のゴール。時計は6F82.7〜5F67.5〜4F52.5〜3F38.0〜1F11.5秒と全体が少し遅かった分、終いがかなり速くなっている。
ゴール板を過ぎてからの行きっぷりは前走時には感じなかったもの。チーク着用で集中力が増している印象もあるが、3歳秋から4歳春にかけての唸る迫力はまだ感じることができない。ただ前走と違う雰囲気は見せていただけに、最終追い切りの動きにも注目してみたい。
(※)フルネームでシープスキン・チークピーシーズと言う。頭絡の頬革にボア状のものを装着したもので、左右を見えにくくして前方に意識を集中させる効果を期待して用いられる(JRAホームページ競馬用語辞典より)。
(取材・文:井内利彰)