【地方競馬】南部杯 ウィルソンテソーロが距離不安説を払拭して2回目のJpn1制覇

2025年10月13日 20:39

 南部杯を制したウィルソンテソーロと関係者

 「マイルチャンピオンシップ南部杯・Jpn1」(13日、盛岡)

 距離不安説も何のその。堂々たる競馬で4番人気のウィルソンテソーロが4馬身差の圧巻V。2回目のJpn1制覇を果たした。2着に初ダートで5番人気のシックスペンスが入り、3着に2番人気のペプチドナイル。1番人気のサンライズジパングは4着に敗れた。 前日までの冷たい秋雨がウソのよう。朝から秋晴れの青空が広がった大一番の一日を締めたのはウィルソンテソーロの圧巻の走りだった。

 レース史上まれに見る混戦。多くのファンが見つめる中でスタートが切られた。昨年2着のペプチドナイルが逃げ、シックスペンスシャマルクラウンプライドイグナイターが先行。その直後に付けたウィルソンテソーロ。手応え十分に直線を向くと、ラスト200メートルあたりで外からまとめて先行勢をパス。シックスペンスが必死に盛り返してきたが、時既に遅し。4馬身の決定的な差をつけ、最後は手綱を押さえる形でフィニッシュした。

 条件戦時代に2勝しただけ。昨年のフェブラリーS8着以来のマイル戦が鍵だったが、川田は「素晴らしい走りをしてくれました。世界を相手に千八、二千で走ってきましたが、常々、千六がちょうどいいと思ってました」と胸を張った。

 今年に入って中東での2戦、前走の帝王賞といまひとつ弾けなかった。まさに陣営の好判断が実を結んだ。これまではかつての僚馬ウシュバテソーロレモンポップといった天敵がいて、JRAのG1で2着2回。昨秋のJBCクラシック(佐賀)で、ようやくビッグタイトルをつかんだが、高木師も「次はJBC(11月3日・船橋)には登録します。その後は(昨年2着の)チャンピオンズC(12月7日・中京)へ。何とかJRAでもG1を獲らせたい」と強い思いがある。

 天敵たちが引退し、まずは秋の古馬ダート王道4連戦の開幕を奪取。選択肢を広げた6歳の秋。新たな時代がやってくるか。

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