桜花賞前、栗東トレセンでのリバティハイツ(撮影:花岡貴子)
リバティハイツのこの写真は桜花賞前に栗東トレセンで撮影したものです。この写真からはわかりづらいかもしれませんが、当時のリバティハイツは冬毛が抜けておらずぬいぐるみのように毛がフサフサした状態でした。
「桜花賞に出走するために続けてレースを使っていたころですね。冬毛は桜花賞の後もしばらく抜けなかったですね」と高野調教師。
春シーズンはそんなぬいぐるみのような馬体で重賞であるフィリーズレビュー(GII)も制しています。
「1勝馬で抽選対象でしたが、かなり自信がありました。桜花賞へ間に合わせなければいけないという考えとともに”やってくれるんじゃないか”という期待があったんです。調教の動きもよかったし、ただの1勝馬ではないと思っていましたね」
すごく頑張り屋さんでレースでは力をしっかり出し切る。それでいて普段は穏やか。ホント、彼女は優等生なんです。
「桜花賞のあと、オークスは見送って立て直しをはかりました。今は見違えるように毛ヅヤもよくなっていますよ」
そう言いながら、すごくうれしそうな高野師。愛馬がいい状態で今年後半の第一戦を迎えられることに目を細めていらっしゃいました。
「強い相手もいますが、かなり自信を持っています」
(取材・文:花岡貴子)