【北九州記念】荒れやすいハンデ重賞、好走の条件とは/JRAレース展望

2018年08月15日 06:00

今冬に同舞台のかささぎ賞を快勝したラブカンプーに注目

 2006年に距離短縮されてスプリント戦になって今年で13回目。過去12回のうち5回が馬連万馬券になっているように、波乱が前提と考えていい。3番人気のダイアナヘイローが勝った昨年も、14番人気のナリタスターワンが2着して波乱となった。

1.牝馬が強い

 夏は牝馬の格言通り、牝馬が主役になるレース。過去10年で牝馬が6勝、2着5回で、勝率・連対率ともに牡馬を上回っている。歴代の勝ち馬にベルカントスリープレスナイトという名牝が名前を連ねるように、サマースプリントシリーズのなかでもとくに牝馬の活躍が目立つ。

2.このコースはサクラバクシンオー系

 昨年14番人気で2着したナリタスターワンはショウナンカンプ産駒だった。一昨年はサクラバクシンオー産駒のワンツーで、2015年はサクラバクシンオー産駒ベルカントが勝利。2012年には8番人気のスギノエンデバー、2009年も8番人気のサンダルフォンが勝利しているように、この舞台に限ってはサクラバクシンオーの系統が全盛期を思わせる存在感を発揮する。

3.アイビスSD組強し

 かつてはアイビスSDからの臨戦馬は苦戦する傾向があったが、レース日程が変更されて北九州記念まで中3週となった2013年以降は傾向が変わった。2014年のリトルゲルダはアイビスSD4着から北九州記念を勝利。ベルカントは2015年に両レースを連勝、2016年には1→2着しており、また昨年人気薄で2、3着したナリタスターワンラインスピリットもアイビスSD組だった。


 ラブカンプーはアイビスSDを2着。負けたのは同厩舎で「千直の鬼」とも言うべきダイメイプリンセスだから、悲観するような内容ではなかった。このコースに強いサクラバクシンオー系で、小倉芝1200mは今冬にかささぎ賞を快勝した舞台でもある。ここも引き続き51キロでの出走となり、重賞制覇のチャンスは十分だ。

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