【札幌2歳S】ラブミーファイン変幻Vだ 千二から再び千八…変則ローテも関係ねぇ

2018年08月29日 06:00

 タイトル奪取に向けて好気配が漂うラブミーファイン

 「札幌2歳S・G3」(9月1日、札幌)

 総じて評判の高い新種牡馬ジャスタウェイ産駒。ラブミーファインもその一頭だ。千八→千二→千八と、目まぐるしく距離が変わる変則ローテで臨むが、レース運びのうまさは折り紙付き。状態面にも不安なく、きっちり対応してタイトルをつかみ取る。

 立ち回りのうまさが売りだ。ラブミーファインが28日、“変則ローテ”で札幌2歳Sの歴史に名を刻む。

 デビュー戦は1800メートルだった。「千二を予定していたけど、僕のわがままで千八に使ってもらった(笑)」と杉山助手。自信があったという。「この時期は能力があれば対応できる。上がりがしっかりと使えるから大丈夫と思っていた」。1000メートル通過65秒2の超スローペースを2番手で折り合って快勝。描いた通りだった。

 次に狙ったのは意外にも函館2歳Sだ。新馬戦と比較すれば、前半3Fで4秒5も速い。それでも2番手で運び、距離短縮に対応。ゴール寸前で差されたものの、鼻差の2着だ。仕上げ人は「闘争心のある馬。併せる形なら全然違った」と悔しがる。

 今回はまた千八に戻る。中間は前を追い掛ける調教で感触を確かめ、「無駄に力まない。抑えたら抑えられる。トモがしっかり使えるから、追うと伸びる。センスがいいんだ」と、千二後でも問題がないことを強調した。

 函館入厩当時は410キロほどしかなかったが、2戦は440キロでの出走。「酵素を与えて、カイバを食べるようになった。酵素パワーだね」と状態面もすこぶるいい。函館2歳S組の札幌2歳S成績は、05年モエレジーニアスの3着が最高。3歳S時代を含めても99年マイネルコンドル1頭しかいない。「スピードやスタミナがあっても、コントロールが利かないと駄目。コントロールできるのは大きな武器。この時期に適性を決めるのは早いよ」。レース巧者ぶりを発揮し、重賞タイトルをもぎ取ってみせる。

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