藤沢和雄厩舎×ルメール騎手のコンビで 祖母にエアグルーヴの超良血馬が登場/関東馬メイクデビュー情報

2018年10月15日 18:00

近親に多数のGI馬がいるランフォザローゼス(撮影:竹之内元)

 先週のメイクデビューでは当ニュースに取り上げたパッシングスルーとラストヌードルがデビュー勝ち。特にラストヌードルは直線、進路が見つからない場面もあるなかでの強い勝ち方だった。半兄に今週菊花賞に出走するフィエールマンがおり、来年のクラシックを賑わせてくれる一頭になるかもしれない。

 今週も名門厩舎からデビュー予定の良血馬が目白押しで、引き続き目が離せない。

◆サトノジェネシス(牡、父ディープインパクト、母マルペンサ、美浦・堀宣行厩舎)

 2016年のセレクトセール(当歳セッション)に上場され、取引価格は3億240万円。3歳上の全兄サトノダイヤモンドは一昨年の菊花賞と有馬記念を勝っており、先日の京都大賞典で復活の重賞6勝目を飾った。2歳上の異父姉リナーテは13日の白秋Sを勝ち、待望のオープン入りを決めている。先週の追い切りでは古馬のクラシコ(1000万下)に先着を果たした。

「ゲート試験に合格後は牧場で乗り込み、9月中旬に再入厩。まだまだ心身ともに良化途上で課題もあるけど、徐々に動くようになってきました。すごく馬っぷりがいいし、血統馬らしい能力を感じます」と森調教助手。10月20日、東京の芝2000mをJ.モレイラ騎手で予定している。

◆ランフォザローゼス(牡、父キングカメハメハ、母ラストグルーヴ、美浦・藤沢和雄厩舎)

 2017年のセレクトセール(1歳セッション)に上場され、取引価格は1億3500万円。エアグルーヴ(オークス、天皇賞・秋)の孫にあたり、伯母にアドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯連覇)、伯父にルーラーシップ(クイーンエリザベス2世C)、従兄弟にドゥラメンテ(皐月賞、ダービー)がいる。

「まだ良化の余地はあるけど、少しずつ反応が良くなっています。良血馬らしく、乗り込むに連れて馬体もアカ抜けてきました。長めの距離が良さそうだし、広いコースのほうが持ち味を出せると思います」と津曲調教助手。10月20日、東京の芝2000mをC.ルメール騎手で予定している。

 藤沢和雄厩舎からはルヴォルグ(牡、父ディープインパクト、母キトゥンカブードル)もスタンバイ。こちらは10月20日、東京の芝1600mをC.ルメール騎手で予定している。

◆ハーメティキスト(牡、父ロードカナロア、母ミスティックリップス、美浦・木村哲也厩舎)

 母は独オークスを勝っており、近親にエイシンフラッシュ(ダービー、天皇賞・秋)がいる。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で成長を促し、9月下旬に再入厩。先週の追い切りでは古馬を相手に長めから負荷をかけた。

「真っ直ぐに走らせる狙いで3頭併せの真ん中に入れました。気持ちの面で他馬を気にしたりするような課題があるけど、しっかりと走り抜いてくれたことは収穫。まだまだ心身ともに若いし、将来を見据えながら大事に育ててきたいと思っています」と木村哲也調教師。10月20日、東京の芝1600mをM.デムーロ騎手で予定している。

 木村哲也厩舎からはエスタジ(牝、父ロードカナロア、母マリーシャンタル)もスタンバイ。こちらは10月21日、東京の芝1400mを内田博幸騎手で予定している。

◆ゴルトマイスター(牡、父ゴールドアリュール、母ナスケンアイリス、美浦・手塚貴久厩舎)

 叔父にセイウンコウセイ(高松宮記念)がいる。先週の追い切りでは古馬のヤングマンパワー(重賞3勝)に先着した。「大型馬のわりに繊細なところがあるけど、デビュー前としては水準以上に動けている。いいスピードがありそうだし、ゲートの課題をクリアしてくれれば初戦から楽しみ」と手塚貴久調教師。10月21日、東京のダート1600mを武藤雅騎手で予定している。

 手塚貴久厩舎からは米国産馬のグーガルラヴィ(牡、父Declaration of War、母Maltese Googol)スタンバイ。こちらは10月20日、東京の芝1600mを松岡正海騎手で予定している。

(取材・文:竹之内元)

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