2日、函館競馬場で行われた函館スプリントS(GIII・芝1200m)は、秋山真一郎騎手騎乗の13番人気ビーナスライン(牝5、美浦・堀宣行厩舎)が、道中後方追走から直線外を豪快に追い込み、中団から伸びた1番人気シーイズトウショウに2.1/2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分09秒1(良)。さらに1/2馬身差の3着には10番人気ブルーショットガンが入った。
勝ったビーナスラインは父フジキセキ、母は96年4歳牝馬特別・西(GII)2着のホクトペンダント(その父パークリージェント)という血統。祖母に89年桜花賞(GI)2着のホクトビーナス、姪に06年フィリーズレビュー(GII)2着のユメノオーラ(牝3、栗東・川村禎彦厩舎)がいる。03年9月にデビューし、初勝利までに7戦を要したが、その後は主に芝の短距離で安定した成績を残していた。前走のフリーウェイS(1600万下)では11着に敗れており、今回が重賞初出走での制覇となった。通算成績27戦6勝(重賞1勝)。
管理する堀宣行調教師は02年にJRA調教師免許を取得し、今回が重賞初制覇。鞍上の秋山真一郎騎手はサカラートで制した05年東海S(GII)以来のJRA重賞通算12勝目となった。