フィエールマン(左)がエタリオウ(中央)との叩き合いを制した
21日、京都競馬場で行われた菊花賞(3歳・牡牝・GI・芝3000m)は、中団でレースを進めたC.ルメール騎手騎乗の7番人気フィエールマン(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)が、直線で馬群の間を抜けて、早め進出から一旦は先頭に立っていた2番人気エタリオウ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)との叩き合いを制し、これにハナ差をつけ優勝した。勝ちタイムは3分6秒1(良)。
◆キャリア3戦(4戦目)での菊花賞制覇
グレード制が導入された1984年以降、サクラスターオーが6戦目で菊花賞を制していたが、フィエールマンはそれよりも少ないキャリアでの勝利となった。
◆関東馬の菊花賞制覇
1984年以降、関東馬による優勝は1984年シンボリルドルフ、1985年ミホシンザン、1987年サクラスターオー、1991年レオダーバン、1992年ライスシャワー、1998年セイウンスカイ、2001年マンハッタンカフェがあり、今回が17年ぶりとなった。
◆ルメール騎手、年間JRA・GI最多勝記録タイまであと「1」
今回の勝利で今年のルメール騎手はアーモンドアイでの牝馬三冠、モズアスコットでの安田記念に続き、JRA・GIを5勝。これで年間最多勝記録タイまであと「1」となった。
◆ルメール騎手、今月重賞5勝目
サウジアラビアRCのグランアレグリア、府中牝馬Sのディアドラ、秋華賞のアーモンドアイ、富士Sのロジクライに続き、ルメール騎手は今月だけで重賞5勝目となった。
◆手塚貴久厩舎はアジアエクスプレス以来のJRA・GI勝利
手塚貴久厩舎の管理馬によるJRA・GI制覇は2013年朝日杯FSのアジアエクスプレス以来。牡馬クラシックレースは初優勝となる。
◆「上がり最速」が5頭
1〜3着のフィエールマン、エタリオウ、ユーキャンスマイルと、5着グローリーヴェイズ、7着シャルドネゴールドの5頭が上がり3ハロン33.9秒で1位タイとなった。
◆史上初の1勝馬制覇ならず
史上初の1勝馬による優勝が懸かっていたエタリオウはハナ差で達成ならず。これでキャリア9戦中6回目の2着となった。
◆武豊騎手、人気薄も含めGIで3連続3着
武豊騎手は10番人気のユーキャンスマイルで3着。13番人気のラインスピリットで3着のスプリンターズS、3番人気のカンタービレで3着の秋華賞に続き、これでGIで3連続3着となった。