12月8日から11日まで仏国のドーヴィルで開催される「アルカナ・ディセンバーセール」に追加上場される馬が発表され、今年のG1マルセルブーサック賞(芝1600m)勝ち馬リリーズキャンドル(牝2、父スタイルヴァンドーム)が、上場番号160番として登場することが明らかになった。
今年6月にF・ヴァーミューレン厩舎の管理馬としてデビューしたリリーズキャンドルは、2戦目となったマルセイユボレリーののメイドン(芝1600m)、3戦目となったヴィシーの準重賞(芝1400m)を連勝後、重賞初挑戦となったロンシャンのG3ラロシェット賞(芝1400m)でも4着に好走した。
その後、10月6日に行われた「アルカナ・アークセール」に上場され、馬主マーティン・シュワルツ氏の代理人が30万ユーロ(約3900万円)で購買。翌10月7日にロンシャンで行われたG1マルセルブーサック賞にシュワルツ氏の所有馬として出走し、見事に優勝してG1で重賞初制覇を果たした。
同馬はその後北米に遠征し、チャーチルダウンズのG1ジュヴェナイルフィリーズターフ(芝8F)に出走したが、ここでは12着に敗れている。
わずか2か月の間に2度目のセール上場となるリリーズキャンドルは、従姉妹に今年のG1エリザベス女王杯(芝2200m)勝ち馬リスグラシュー、近親に15年のG1クリテリウムドサンクルー(芝2000m)勝ち馬ロビンオヴナーヴァンがいる牝系の出身だ。
G1勝ち実績のある若き良血牝馬に、果たしてどんな値段が付くのか、市場関係者の注目が集まっている。
(文:合田直弘)