昨年末、3歳にして東京大賞典を制したオメガパフューム(撮影:高橋正和)
2019年のダート路線は、2頭の明け4歳馬が牽引していくことになりそうだ。
中心はルヴァンスレーヴ。8戦7勝とほぼ完璧な成績でチャンピオンズカップを優勝。盛岡や東京など時計の出るダートでのマイル戦から、パワー勝負の大井2000m、さらに中京の急坂も克服しており、現状で弱点は全く見当たらない。
左前脚球節の不安が出たことからフェブラリーSは見送ったが、この馬を中心にダート戦線がまわっていくことは間違いない。
もう1頭、注目の4歳馬が東京大賞典を制したオメガパフューム。東京大賞典の3歳馬の優勝はアジュディミツオー以来14年ぶりで、この事実も明け4歳勢のレベルの高さを物語っている。ジャパンダートダービー、チャンピオンズカップとルヴァンスレーヴを相手に二度にわたって苦杯を舐めているが、一戦ごとに力をつけているだけに、どこかで実現するであろう再戦が楽しみだ。
2019年のダート戦線は、この2頭にゴールドドリームとケイティブレイブを加えた4頭が中心になるだろう。もちろん、東京ダート1600mならばノンコノユメも譲れないところだ。
そして今週の東海Sで重賞初挑戦となる目下5連勝中の5歳馬インティ。ここでの結果次第では一気にこの路線の主役を張る1頭となるだろう。
明け3歳ダート戦線は、3連勝で全日本2歳優駿を制したノーヴァレンダが中心。ただ、このレースの上位は拮抗しており、2着のデルマルーヴル、ガルヴィハーラとはほとんど差がなく、4着のメイクハッピーも広いコースなら十分に巻き返しが期待できるだろう。
キャリア1戦の馬にもシハーブ、クリソベリルなど楽しみな馬が多く、まだまだ勢力図は変わっていきそうだ。