【夢の配合】メイクデビュー優勝のカレンモエ、安田隆行師「肩ムチ一発で抜け出しました」

2019年02月13日 20:00

2/10のメイクデビューを快勝したカレンモエ(撮影:花岡貴子)

 同じ厩舎で馬房も隣同士、GIにも一緒に出走して凌ぎを削ったカレンチャンとロードカナロアの娘・カレンモエは先週、見事デビュー勝ちを飾りました!しかも、直線で抜け出てからの内容が実に力強かった!この勝利にドキドキしたファンの方々はたくさんいらっしゃったのではないでしょうか?わたしもそのうちのひとりとして、ワクワクドキドキしながらその勝利を見守らせていただきました。ホントに良かった!

 今週、安田隆行師に「おめでとうございます!」と声をかけたところ、開口一番「信じられない」としながらも、喜びを隠しきれない様子でした。

「二の脚は速いのですがまだまだ馬も緩いですし、4コーナーあたりでは諦めかけていました。それでも直線を向いたらサメ(鮫島駿騎手)が肩ムチ一発入れただけででしっかり抜け出してくれました。頑張ってくれましたね。強かった!嬉しい!!」

 競走馬にとって、まずひとつ勝つということに大きな意味があります。ひとつ勝てば自分の定める目標に向けて調整を進めればいい。クラシックを目指すならこの春に照準を合わせるし、そうでないならその道をいくことになるのです。そして、カレンモエは彼女らしい飛躍のために桜花賞等のクラシックではない道を選び進むことになりそうです。

「全体にまだまだ緩さもあるし、まだ力もないし。1回放牧に出してリセットして、たくましくなったら連れて帰ってきます」

 放牧先はグリーンウッド。すでに昨日12日にトレセンを退厩しています。

 帰厩のタイミングは「未定」としながらも「暖かくなった4月ごろかな」と指揮官は思案していました。

「オーナーとも相談して桜花賞を目指すのはやめよう、と。馬の成長に合わせていこうということになりました。お母さん(カレンチャン)もこの時期はそういうところがありましたからね。お母さんと一緒でゆっくりいきます」

 お父さんもお母さんもこうやって大事に待つべきときにしっかり待って、その後に大きく花が開きました。予備知識のない馬ならクラシック断念を残念に思ってしまいますが、カレンモエの場合は両親と同じ道を歩んで行くのだ、と思うとワクワクしてしまいます。そして、そんな気持ちになっているのは私だけではないはずです。

(取材・文:花岡貴子)

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