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【勝負の分かれ目 弥生賞】道悪を味方に武器のロングスパートを引き出した池添騎手の好騎乗

2019年03月03日 18:20

メイショウテンゲンが突き抜け弥生賞制覇(撮影:下野雄規)

 降りつづく雨が中山の芝コンディションを重としたなか、第56回弥生賞の出走馬10頭がゲートを飛び出した。

 最内枠のラストドラフト、1番人気のニシノデイジー、ミルコ・デムーロのカントルといった内の人気どころはまずまずのスタートを切った。

 サトノラディウスが外によれたあおりを受けたシュヴァルツリーゼと、両側から挟まれそうになったラバストーンは後方から。大外10番枠から出た池添謙一のメイショウテンゲンもゆっくりとしたスタートとなり、無理せず後方4、5番手で1コーナーへと入って行く。
 
 ラストドラフトが単騎で先頭、2番手はヴァンケドミンゴ、3番手の内にカントル、外にナイママ、少し遅れた内にニシノデイジーがつづく。
 
 メイショウテンゲンニシノデイジーから1馬身半ほど後ろの外につけた。

「雨が降って馬場が味方をしてくれたのが一番でしたね。お母さんも道悪が得意だったのですが、息子も馬場を気にせず、終始いい形で進めることができました」と池添。

 1000m通過は1分1秒8。数字だけ見るとスローだが、馬場状態を考えると平均ペースといったところか。

 先頭からメイショウテンゲンまでは5馬身ほど、そこから4馬身ほど離れてブレイキングドーン、さらに2馬身遅れてシュヴァルツリーゼ、その5馬身後ろに最後方のラバストーンという隊列になった。

 ハナを切ったラストドラフト以外の先行馬は掛かり気味の手応えだ。それに対し、中団から後方のメイショウテンゲンブレイキングドーンシュヴァルツリーゼらは促し気味に走っている。

 3、4コーナー中間地点でメイショウテンゲンが外から押し上げ、先頭との差を2馬身ほどに詰めた。

「前走のきさらぎ賞(5着)は切れ負けしたので、今日は早めの競馬をしようと思っていました」という池添のプランどおりの形だ。

 外から内の馬たちに並びかけ、直線へ。

 ラスト400m。池添の左ステッキを合図にスパートし、じわじわと先頭に立って抜け出しをはかる。

 さらに外からブレイキングドーンと、これに4コーナーで張り出されるような格好になったシュヴァルツリーゼが追い込んでくる。

 しかし、最後まで伸びつづけたメイショウテンゲンが1着。1馬身半差の2着にシュヴァルツリーゼ。3着のブレイキングドーンまでが皐月賞の優先出走権を確保した。

 トップスピードに乗るまで時間はかかるが、乗ってしまうと強いというメイショウテンゲンの特性を生かした池添の好騎乗もあり、見事に良血が開花した。

(文:島田明宏)

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