【高松宮記念】春の短距離王決定戦、あの馬の戴冠を期待/JRAレース展望

2019年03月19日 06:00

デビュー当時から将来を嘱望されたスピード馬のモズスーパーフレア(撮影:下野雄規)

 春の短距離王決定戦として、2000年以降は春の中京の最終週に施行されている(2011年はコース改修のため阪神で施行)。時期的に雨の影響を受けることが多く、コース改修以降の7年間で良馬場で行われたのは4回だけ。勝ち時計も1分6秒台から12秒台まで幅が広い。

1.差し・追い込みが決まりにくい

 コース改修以降の7年間で、勝ち馬の4コーナー通過順位は古い方から順に「2・7・2・3・4・4・6」。中団以降から差して勝ったのは2013年のロードカナロアと2018年のファインニードルだけだ。コース改修以前(3月施行になった2000年から2010年まで)の11回では、4コーナー通過5番手以降の馬が8勝していた。直線が長くなって、逆に差しが届きにくくなっている。

2.前走凡走馬の巻き返しは困難

 過去10年間(阪神開催の2011年を含む)の勝ち馬10頭のうち、前走で掲示板を外していた馬は皆無で、連対を外していたのは2012年のカレンチャン(4着)、2016年のビッグアーサー(5着)の2頭だけ。ちなみに、2着馬についても前走で掲示板を外していたのは、2010年のビービーガルダンだけだ。

3.馬格が必要

 コース改修以降の7年間の勝ち馬のうち、もっとも体重が軽かったのが2018年のファインニードルの480kgで、全馬が480kg以上。7頭中3頭は500kgを超えていた。480kg未満の1番人気は、2017、18年に3、8着のレッドファルクス、2014、15年に3、13着だったストレイトガールと、すべて連対を外している。


 モズスーパーフレアは2歳夏の小倉デビュー当時から将来を嘱望されたスピード馬だ。気性的に抑えが効かない面があって伸び悩んだが、4歳を迎えてパワーアップ。我慢させずに飛ばしていっても最後まで脚がもつようになった。前半3Fを32.3秒で行って押し切ったオーシャンSは強烈なインパクトを与えた。この馬に競りかけるのは無謀なことだ、と多くの関係者が認識したはず。

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