6日に阪神競馬場で行われる阪神牝馬S(4歳上・牝・GII・芝1600m)について種牡馬別に検証していく。
過去3年で最多となる5回の馬券絡みはディープインパクト。次点で2回のステイゴールドが続く。
ディープインパクト産駒は延べ10頭が出走して「2-2-1-5」複勝率50.0%、複勝回収率119%という成績。過去3年、少なからず1頭以上は毎年連対を果たしており、18年
レッドアヴァンセ(11番人気2着)のように人気薄でも侮れない。
今年は
カンタービレ、
サトノワルキューレ、
サラキア、
ミッキーチャーム、
レッドオルガ、
ワントゥワンと例年以上に集まっているので取捨選択に悩まされそうだ。また、ディープインパクトの孫世代となる
メイショウオワラ(父
ディープブリランテ)も出走を予定している。
過去3年のデータでは心細いので、「阪神芝1600m・牝馬限定・4歳上(3歳上)」という条件でまとめてみてもディープインパクト産駒の優位性は変わらず「4-4-3-11」複勝率50.0%、複勝回収率106%と圧倒的だ。
ちなみに同舞台で開催される牝馬限定の古馬戦は、通年でも阪神牝馬SとうずしおS(1600万下)しかなく、うずしおSも阪神牝馬S同様に2016年から芝1400→芝1600mへと距離が変更されている。また、阪神競馬場が
リニューアルされた2006年12月以降で見ても、この競走条件を満たすレースは他に2つしかない。
それらを含めた全9レースで考えても、ステイゴールド産駒は「0-1-1-10」複勝率16.7%、複勝回収率32%となっており、馬券に絡んでいるとはいえ勝ち馬を出せていない点が気になる。
今年は
クロコスミア、
ミエノサクシードのほかに、ステイゴールドが祖父となる
オルフェーヴル産駒の
ラッキーライラックが登録している。あと一押しを欠いているステイゴールド系が勝利を掴めるか否かにも注目だ。