毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”を
コンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【NHKマイルC(東京の芝傾向)】
土曜10R前から突然降り出した想定外のゲリラ豪雨(雹も含む)の影響で、日曜の芝状態は読みにくくなった。あくまでも参考程度にしていただければ幸いです。
少なくとも、雨が降る前の段階では高速馬場。
スピードも瞬発力もフルに生きる状況だった。土曜は、芝競走は計4レースを完了。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「8番手、6番手、1番手、8番手」。
4R・3歳未勝利戦(芝1600m)は1番人気
モズレジーナが4コーナー8番手から一気。前半5F57秒3の珍しい超Hペースになったこともあり、完全な差し決着。3歳未勝利戦で勝ち時計は1分33秒4だから、このまま推移していれば、NHKマイルCは「1分32秒台前半」は楽に出ていたはず。おそらく、
グランアレグリアの桜花賞レコード(1分32秒7)よりも速い時計もペース次第で出ていたと思う。
ただし、問題は突然降り出した雨。ダートコースは水が浮いている状況。土曜午後4時24分段階のJRA発表では「芝=重、ダート=不良」となっている。
10R以降が中止になったことで、レース施行で馬が走ることによる芝悪化は避けられたが、果たしてどこまで乾くか? 幸い、日曜の東京都府中市の予報は「晴れ」で降水確率10%。雨の心配はほとんどなく、予想最高気温も26度と高めで急速に乾いていきそうだ。
日曜の芝競走は3R(午前11時5分発走予定)から始まるが、午前中段階では「重」だろうか? (あくまでも推測)。雨上がりの東京の芝は内寄りから乾いていく傾向があるが、ぜひ日曜当日のレースで検証していただければ…。
予想最高気温は高く、土曜並みの好時計が出る芝に戻る可能性も少なからずある。NHKマイルCの発走直前まで、馬場状況の推移には注意したいと思う。