18日に京都競馬場で行われる平安S(4歳上・GIII・ダ1900m)について種牡馬別に検証していく。なお、京都ダート1900mで開催されるようになった2013年以降を集計対象とする。
過去6年で最多となる3回の馬券絡みがアドマイヤボス。2回でキングカメハメハ、シンボリクリスエス、ゴールドアリュールが続く。ちなみにアドマイヤボス産駒は、いずれもクリノスターオーによる成績だ。
シンボリクリスエス産駒は延べ3頭が出走して「1-1-0-1」複勝率66.7%、複勝回収率470%という成績。内訳は2018年サンライズソア(7番人気1着)、2015年エノラブエナ(7番人気9着)、2014年ソロル(7番人気2着)となるが、好走したサンライズソアとソロルは母系にNijinskyの血を抱えている点が共通していた。
今年はサトノティターンとサンライズソアが出走を予定しているが、リピーターの目立つ重賞でもあるので、昨年の勝ち馬サンライズソアには注意しなければならないだろう。
種牡馬だけで眺めていると特徴を掴みづらい部分があるので、少し掘り下げてみる。下記の通り過去の勝ち馬は血統内にSecretariatやSir Gaylord(ホワイトマズル経由など)兄弟の血を抱えている馬が多く、その母であるSomethingroyalを意識してみるのも面白そう。
2018年 サンライズソア→2代母父ホワイトマズル
2017年 グレイトパール→母父デヒア(=母父Secretariat)
2016年 アスカノロマン→自身がSecretariat 5×5
2015年 インカンテーション→A.P. Indyの母Weekend SurpriseがSomethingroyal 2×4
2014年 クリノスターオー→なし
2013年 ニホンピロアワーズ→父ホワイトマズル
今年であればサトノアッシュ、サンライズソア、トラキチシャチョウ、ヒロブレイブ、マイネルオフィール、ロンドンタウンの6頭がSomethingroyal持ちとなる。