26日に東京競馬場で行われる目黒記念(4歳上・GII・東京芝2500m)について種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる4回の馬券絡みがキングカメハメハとディープインパクト。3回でゼンノロブロイが続く。また、勝利数で見ればマヤノトップガンの産駒が2勝を挙げており、東京芝2500mのレコードホルダー(ムスカテール)の父である点も興味深い。
ディープインパクト産駒は延べ15頭が出走して「1-1-2-11」という成績。スマートロビンが12年目黒記念を制覇しているが、同馬は近親にダンスインザダークやスズカマンボがいるスタミナ勝負に強いKey Partner牝系であることも少なからず考慮する必要があるだろう。
今年はアイスバブル、ソールインパクト、ポポカテペトルの3頭が出走を予定している。なお、アイスバブルの母ウィンターコスモスはポポカテペトルの半姉で、2頭は近親にクロフネなどがいるブルーアヴェニューの牝系だ。
ハーツクライ産駒は延べ11頭が出走して「1-1-0-9」となっている。17年にはフェイムゲームが8番人気で勝利したかと思えば、翌18年には4番人気で13着に大敗するなど、全体的に見てもムラ駆けする印象を受ける。
同産駒からはアドマイヤエイカン、ゴーフォザサミット、チェスナットコートの3頭が参戦を表明しているが、ノームコア、クロノジェネシス姉妹と近親の間柄にあるアドマイヤエイカンは血の勢いにも注目したい。
最後に1番人気が予想されるブラストワンピースだが、ハービンジャー産駒は過去に17年マイネルサージュ(16番人気12着)しか出走例がないため、種牡馬からは判断しづらい。ただし、近親となるアルナスラインには目黒記念で08年1番人気2着、10年2番人気5着という成績がある。これをプラスに捉えるか、マイナスに捉えるかは各々の価値観によって変わるだろう。