9日に東京競馬場で行われるエプソムC(3歳上・GIII・芝1800m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる8回の馬券絡みがディープインパクト。次点で3回のダンスインザダークが続き、2回がマンハッタンカフェ、ホワイトマズル、サンデーサイレンスとなっている。
ディープインパクト産駒は延べ23頭が出走して「4-2-2-15」複勝率34.8%、複勝回収率57%となっており、好走率の割に回収率がいまひとつ。基本的に同産駒で勝ち負けになるのは上位人気馬に限定され、過去に連対した6頭はいずれも2番人気以内の支持を集めていた。今年はサラキアとプロディガルサンが出走を予定している。
また、今年はディープインパクトの孫世代も初出走となるが、上位人気が予想されるミッキースワロー(父トーセンホマレボシ)はLyphard(5×3)に注目したい。エプソムCはシンゲンやクラレント、シルポートなど、ダンシングブレーヴ(父Lyphard)の血を引く馬の好走も目立ち、昨年の勝ち馬サトノアーサーもLyphard(4×5)のディープインパクト産駒だったので、血統的には申し分ないだろう。
キングカメハメハ産駒は延べ6頭が出走して「0-1-0-5」複勝率16.7%、複勝回収率60%という成績。一見すると不振に思えるものの6頭中5頭が6番人気以下で、昨年1番人気に推されたダイワキャグニーは重馬場を敗因に挙げていた。今年、上位人気が予想されるレイエンダには真価が問われそうだ。
最後に。今年は特別登録の段階で15頭中7頭がエプソムCに初出走となる種牡馬の産駒となる。また、過去に優勝例のある種牡馬もディープインパクトしかいないことを踏まえて予想する必要があるだろう。