菊花賞ぶりのGIタイトル奪取を目指すキセキ(撮影:花岡貴子)
昨年の秋シリーズに続き、この春シーズンのキセキも実に素晴らしい仕上がりが続いています。
「はい、昨年秋から安定していい状態ですね」とスポークスマンの辻野助手。
大阪杯の後は放牧に出て、少し余裕のある体つきになって戻ってきたキセキ。
「入厩後は、いいかんじの丸みを少しづつ締めていってます。1週前追い切りのしっかりと負荷をかけることができましたし、このひと追いで少し余裕のあった体がさらに動きやすくなったはずです」
ホント、去年の春から秋にかけてのキセキと同じ馬とは思えないほど充実しています!
さて。陣営が、というよりキセキを担当する清山助手はエタリオウの新パートナーとなった横山典弘騎手のことを気にしていましたね。横山典騎手は独自の感性でアッと言わせる騎乗をすることがあるじゃないですか。この宝塚で横山典騎手は、前を行くキセキに対してどのように闘いを挑むのでしょう?!
「ノリはたまにやるからね」
清山助手はかつて騎手でしたが、横山典弘騎手とは競馬学校騎手課程第2期生で同期です。それゆえ、よく知っている横山典騎手の感性を警戒していました。こればかりは、本当に誰にもわからない。
横山典騎手が操るエタリオウが前を行くキセキに鈴をつけにいくことがあるのでしょうか…?! なんだか考えただけでドキドキしてきました!
(取材・文:花岡貴子)