【CBC賞】短距離ながらディープインパクト産駒が3勝を挙げる稀有な傾向/データ分析(血統・種牡馬編)

2019年06月29日 20:30

CBC賞 コース改修後過去7回

 30日に中京競馬場で行われるCBC賞(3歳上・GIII・芝1200m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、コース改修後の2012年以降を集計対象とする。

 過去7年で最多となる3回の馬券絡みがディープインパクト。2回でアドマイヤコジーン、トワイニング、ストーミングホーム、サクラバクシンオーが続く。スプリント重賞にもかかわらずディープインパクト産駒が3勝を挙げる活躍を見せている点については注目しなければならないだろう。また、同コースで開催されるようになった2012年以降、父か母の父にサンデーサイレンス系種牡馬の流れを汲む馬が7連覇中であることも併せて覚えておきたい。

 ディープインパクト産駒は延べ7頭が出走して「3-0-0-4」、17年の勝ち馬シャイニングレイ、同じく15年ウリウリは芝1200m戦自体が初出走であったことも興味深い傾向に思える。また、勝ち馬3頭は母系にDeputy Ministerやトニービンなど、共通する血統があり、17年シャイニングレイは両方の血を兼ね備えていた。今年は連覇を狙うアレスバローズのほか、母系にDeputy Ministerの血を引くラベンダーヴァレイが出走を予定している。

 アドマイヤムーン産駒は延べ6頭が出走して「0-1-0-5」、同産駒は高松宮記念において驚異的な好走率・回収率を示すが、CBC賞ではもの足りない成績となっている。同産駒からは17年高松宮記念勝ち馬で、今年も同重賞2着と好走していたセイウンコウセイが参戦予定だ。

 マンハッタンカフェ産駒は延べ2頭が出走して「0-0-0-2」、上位人気と目されるレッドアンシェルの母スタイルリスティックは半弟Nathanielと半妹グレートヘヴンズが共に欧州芝12FのGI勝ち馬。そんな血統背景を持つ馬ではあるが、前走初出走となった芝1200mで一変している様子からも母の父Storm Catの影響が強いのかもしれない。

 同じく上位人気が予想されるアウィルアウェイは、産駒初出走となるジャスタウェイ産駒。近親には07年オーシャンSを制したアイルラヴァゲインがいる血統で、前走距離短縮した葵Sの内容を見る限り同馬も芝1200mが適鞍か。また、スプリンターらしくない種牡馬が活躍する傾向を踏まえれば父ジャスタウェイも面白いかもしれない。

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