今では門別競馬場でしか行われていない「JRA認定2歳新馬(スーパーフレッシュチャレンジ、フレッシュチャレンジ)
/同未勝利(アタックチャレンジ)」が8月最終週の開催(10回6日目)を以て終了。例年この時期、他地区に活躍の場を移す2歳馬(未出走も含む)が目立ち始めるのだが、今シーズンも早々と他地区で成果を残す2歳馬たちが出てきている。
1日(日)盛岡11Rの2歳ダート1400m重賞「第37回ビギナーズカップM3」では、門別6戦・2着5回(4着1回)という実績で盛岡に移籍した牝馬コパノキャリーが2番人気ながら逃げ切り、1番人気の水沢サンエイシャトル以下を2馬身差で完封。自身の初勝利を重賞で飾ると共に、本年初年度産駒を送り出した新種牡馬の父コパノリチャードに、中央・地方を通じて初という嬉しい勝利をプレゼントしてみせた。
また、3日(火)川崎11Rの鎌倉記念(10月22日)トライアル・準重賞「若武者賞」(1500m)では、川崎・内田勝義厩舎への転入初戦がデビュー3戦目だったブロンディーヴァが参戦。デビュー3連勝で圧勝をきめたインペリシャブルには大きな差をつけられたものの、南関東4戦2勝で出走し2着だったオニキリマルとは小差の3着に食い込んだ。
なお、この2着オニキリマルが、同じく2着だった前走「アブクマポーロ・メモリアル」(8月8日、船橋1500m)で敗れたピアノマンも門別デビュー馬。5月22日のJRA認定フレッシュチャレンジ競走で新馬勝ちを決めると1戦1勝で船橋に移籍した素質馬だ。3戦目の8月29日、平和賞トライアル(シーチャリオット・メモリアル)では1番人気で2着に敗れたものの、今後、2歳重賞戦線や3歳クラシック戦線を賑わす存在へと成長を遂げる可能性も十分にありそうだ。
このように、早くも他地区での活躍が目立ち始めている「門別育ち」の2歳馬たち。9月中旬以降、盛岡「ジュニアグランプリM1」を皮切りに、全国各地の地方2歳重賞にチャレンジする素質馬も次々と出てくるようになる。上位人気、そして勝ち負けに加わる逸材も多いので「馬券的中」を目指すうえでも是非、御注目いただきたい。
(文=ひだか応援隊)