今週は引き続き「東京・阪神・函館」の3場開催。
前半戦のGIシリーズが終わり、夏競馬モードの入り口に立つ今週…。
重賞はふたつ。新設の芝マイル戦しらさぎS(GIII・阪神・芝1600m)。そして開催時期としてはマーメイドS(GIII・芝2000m・昨年は京都開催)だったところに、府中牝馬S(GIII・東京・芝1800m)がハンデ戦で開催される。
かなり開催条件の替わった一戦。データがどこまで通用するかわからないが、今週はこのGIII府中牝馬Sを、10月に行われていたが条件としては近いGIIアイルランドトロフィー府中牝馬Sの過去10年データを使って探ってみる。
1.上位3番人気までで4勝だけ?
まずは人気上位馬たちの過去の成績チェックから。
1番人気馬は、過去10年で2勝。成績は[2-3-2-3]。馬券圏内キープ率70パーセントなのでまずまずの成績という感じ。
2番人気馬は過去10年で1勝、成績は[1-2-2-5]。3番人気馬は1勝で成績は[1-0-1-8]。つまり上位3番人気までで4勝しかあげていない。ほかは4番人気馬2勝、5番人気馬と7番人気馬が1勝ずつ。そして11番人気と12番人気が1勝ずつをあげている。狙うならば人気薄馬のアタマ付けの馬券。今年ハンデ戦に変わって傾向がどうなるかだ。
2.枠の有利不利は?
枠順に関しては、なぜか4枠が極端に良い成績を残している。
18年から5年連続で4枠から勝利馬が誕生。さらに23年は2着、昨年24年も3着に4枠馬が入っている。つまり7年連続で4枠の馬が馬券に絡んでいるということになる。
これ以外でいうと8枠の馬が過去10年で6頭が馬券圏内。ほかはあまり差はないが、1・2・6枠からは勝ち馬が出ていない。
3.ほぼ4歳と5歳?
過去10年、勝利は4歳馬5勝、5歳馬5勝。
まあ今年もほとんどがその年齢なので、そこを中心として考えても良いのかも。
過去10年の馬券圏内30頭にしても、わずかに6歳馬が2頭いるだけで、4歳馬が17頭、5歳馬が11頭という構成になっている。
4.脚質の有利不利は?
逃げ馬が過去10年で2勝。23年1番人気だったディヴィーナ、17年5番人気だったクロコスミアが勝っている。それ以外は馬券内に乗っていない。
一方、上がり最速を出している馬は、過去10年でのべ11頭いるが、うち6頭が勝利、9頭が馬券圏内をキープしている。やはり狙うならば上がり最速タイプだろう。32秒台があれば十分期待できるが…。