【万哲の馬場予報】京成杯AH(中山芝)「内寄りの芝状態が良く、前主導の競馬に」

2019年09月07日 19:00

「前有利」を意識しすぎると差し馬にもチャンスが

 毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

【京成杯AH(中山の芝傾向)】

 土曜の中山は良馬場で開催。例年の秋の開幕週通り、芝は緑鮮やかで絶好の状態。時計も速く、やはり前&内有利の傾向で始まっている。

 土曜は、芝のレースは6鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「3番手、3番手、1番手、1番手、6番手、3番手」と明らかに逃げ、先行勢が優位だった。

 外から綺麗な差しが決まったのは、京成杯AHと同じ外回り1600mで行われた10R・木更津特別ぐらい。4コーナーで外に進路を切り替えたジョーアラビカが4コーナー6番手から外を一気。上がり3F33秒6は直線に急坂のある中山としてはかなり速い。ただ、このレースの2着トーセンリスト、3着ナムラムツゴローとはともに4コーナーでは併走2番手からの流れ込み。やはり、前主導の競馬になっている。

 9R・アスター賞(1600m)も2コーナーすぎで早めに先頭に出た1番人気サクセッションが楽々逃げ切った。前半3F36秒0〜後半3F33秒9の超スローペース。内寄りの芝状態が良い分、ペースが緩んでしまうと、中〜外からの差し馬はほとんど出番がない。

 もっとも台風15号の動向は気になる。台風本体は夜接近する予報だが、昼すぎから台風周辺の雨雲がかかる見込み。瞬間的に激しく降る可能性はある。ただ、開幕週の絶好馬場だけに馬場傾向が急変するまではなさそうだ。

 2勝クラスの木更津特別で1分32秒1の好時計が出ており、重賞の京成杯AHは良馬場維持なら「1分31秒台前半」の超高速決着まで十分考えられる。基本的には先行勢が有利だろう。ただし、ジョッキーもその辺りは先刻承知。京成杯AHは「前有利」を意識する余りにピッチが上がるケースは多く、過去10年で「最終4コーナー6番手以下」だった馬の優勝は6回ある。今年のメンバー構成を見る限りはMペース濃厚だが、果たしてどうなるか?

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