木村哲也厩舎所属、異父姉にミスエルテがいるミアマンテ(撮影:竹之内元)
先週から開催が中山と阪神に変わり、新馬戦では当ニュースで取り上げたブレッシングレインとブリジャールが土曜の中山芝2000mでワンツーフィニッシュ。また、日曜の中山芝1600mではシャインガーネットが勝利。
今週も期待の2歳馬が続々とデビュー、どんな未来の活躍馬が姿を見せるだろうか。
【9月14日(土) 中山芝1800m】
◆ヴォリアーモ(牝、父ルーラーシップ、母リビアーモ、美浦・木村哲也厩舎)
アドマイヤベガ産駒の母は通算6勝、芝1400mのオープン特別(オーロC)を勝っている。祖母の全兄にスプリターズSを連覇したサクラバクシンオー。いとこにアルフレード(朝日杯FS)、フィリアプーラ(フェアリーS)がいる。
先週の追い切りは函館でデビュー勝ちを飾ったオーソリティ、次週にデビュー予定のアルマスと併せ、しっかりと負荷を掛けた。「まだ心身のバランスが伴っていないけど、落ち着いて走ったときは質の高いフットワークを見せる。うまく気持ちをコントロールできるように修正していきたい。ルーラーシップの仔で大きなストライドをしているし、ゆったりと走れる距離を使ってきたいと考えています」と木村哲也調教師。
鞍上は三浦皇成騎手を予定している。
◆サクラジマテソーロ(牡、父ディープインパクト、母ステラマドレード、美浦・田中博康厩舎)
2017年のセレクトセールに上場され、取引価格は7344万円。フォーティナイナー産駒の母は通算3勝、ラジオNIKKEI賞3着の戦歴がある。異父兄のマドリードカフェは平地のオープン勝ち(万葉S)があり、障害に転向してから重賞勝ち(京都ハイジャンプ)を飾った。
「じっくりと乗り込みながら少しずつ良さが出てきた。いいスピードがありそうなタイプ。能力は感じるし、まだまだ良くなってくると思います」と田中博康調教師。
鞍上は津村明秀騎手を予定している。
【9月15日(日) 中山芝1600m(牝馬)】
◆ショウナンハレルヤ(牝、父キズナ、母ショウナンガーデン、美浦・矢野英一厩舎)
5代母が英1000ギニーの勝ち馬。一族からはDesert Prince(愛2000ギニー、ムーランドロンシャン賞、クイーンエリザベス2世S)、アルビレオ(京都金杯2着)が出ている。
8月に入ってから坂路で時計を出し始め、先週の追い切りは三浦皇成騎手を背にウッドチップコースで3頭併せを消化。3歳馬を相手に最先着した。「まだ少し非力なところがあるけど、動きはいいですね。軽い芝に行って良さそうです」と鞍上の感触は上々だ。
【9月16日(月) 中山芝1600m】
◆ミアマンテ(牝、父キングカメハメハ、母ミスエーニョ、美浦・木村哲也厩舎)
母は米G1・デビュターントSの勝ち馬。3歳上の異父姉にミスエルテ(ファンタジーS)がおり、現4歳の異父姉ミカリーニョ、現3歳の異父姉ミディオーサも堅実に勝ち上がっている。
先週の追い切りでは京成杯AHに出走したフローレスマジック、7日の中山5Rでデビュー勝ちを飾ったブレッシングレインを相手に負荷を掛け、しっかりと時計を出してきた。「2歳戦の早い時期から活躍している血統。普段はテンションの高さがあるけど、上のミカリーニョに比べれば我慢が利いている。小柄な牝馬だけど、いいモノを持っていることは確か。うまく1600mで走れるようにしていきたいですね」と木村哲也調教師。
鞍上はC.ルメール騎手を予定している。
(取材・文:竹之内元)