19日に東京競馬場で行われる富士S(3歳上・GIII・芝1600m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる9回の馬券絡みがディープインパクト。次点で3回のフジキセキが続き、2回がダンスインザダーク、キングカメハメハ、キングヘイローとなっている。
ディープインパクト産駒は「3-4-2-8」。不良馬場で行われた17年を除けば、産駒初出走となった12年から毎年馬券に絡む活躍を見せている。今年はレッドオルガが出走予定。全姉レッドアヴァンセが昨年3着に好走しており、半兄レッドアリオン(14年3着)、半兄クラレント(12年1着)、と同重賞で相性の良さを示す注目の血統だ。
ハーツクライ産駒は「1-0-0-0」。昨年はロジクライが産駒として初出走・初制覇を達成していたが、同馬はディープインパクトと同じ牝系であったことも覚えておきたい。今年はロジクライが連覇を目論むほか、アドマイヤアルバとカテドラルが出走を予定している。
ダイワメジャー産駒は「0-0-0-6」。一見すると不振に思える成績も、6頭すべてが6人気以下、5頭が10人気以下であったことを思えば致し方ない部分もあるだろう。今年はアドマイヤマーズとショウナンライズがスタンバイ。前者は芝1600mでは5戦5勝(うちG1・2勝、G2・1勝)と底を見せていない強みがあり、真打登場として期待したいところ。
ハービンジャー産駒は「0-0-0-3」。今年のヴィクトリアマイルをレコードで制したノームコアが上位人気と目されるが、同産駒は東京芝1600m重賞の成績が「1-0-1-11」となっており、ハービンジャーで一纏めにしてしまうと特徴を掴みづらい印象だ。なお、前走ヴィクトリアマイル組は「0-0-1-0」、昨年3着のレッドアヴァンセが連続好走を果たしている。
キングカメハメハ産駒は「1-0-1-9」。不良馬場で行われた17年にエアスピネル(1着)とクルーガー(3着)が揃って好走。今年はレイエンダが出走を予定しているが、同馬は2代母レディブロンドがディープインパクトの半姉にあたり、ロジクライの例に倣うのであれば侮れない存在となりそうだ。