11月2日に東京競馬場で行われる京王杯2歳S(2歳・GII・芝1400m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる4回の馬券絡みがキンシャサノキセキとダイワメジャー。次点で2回のサクラバクシンオーとマツリダゴッホが続く。
ダイワメジャー産駒は「1-1-2-5」。勝ち馬は15年ボールライトニングに限られるが、産駒が出走した年は必ず馬券対象となる馬が現れている。同産駒からはグランチェイサーが出走を予定しているが、半兄ニシノラッシュは14年3着、いとこのボールライトニングが15年1着と、母系も京王杯2歳Sと好相性の血統だ。
キズナ産駒は初出走となるが、ビアンフェが上位人気と目される。同馬の母の父サクラバクシンオーは、グランプリボス(10年1着)が産駒として勝利しているほか、母の父としても16年にモンドキャンノが制しているため、同重賞に対する血統実績は申し分ない。
タートルボウル産駒も初出走となるが、函館2歳Sでビアンフェの2着に好走したタイセイビジョンがスタンバイ。母ソムニアも札幌競馬場で行われた09年函館2歳Sで3着の実績があったが、近親にユートピアやドリームフライトなどがいる血統でもあるので、牡駒であれば距離延長は歓迎に思える。
スクリーンヒーロー産駒は「0-0-0-1」。13年に単勝1.5倍の支持を集めたモーリスが6着に敗れているが、奇しくも今年出走するマイネルグリッドは同じ吉田直弘厩舎(当時)の管理馬。小倉2歳Sの勝ち馬は「1-1-1-1」と相性の良さを示しているだけに、厩舎としてもリベンジを果たしたい思いがあるかもしれない。
ロードカナロア産駒は「1-0-0-1」。昨年、ファンタジストが産駒として初出走・初制覇を飾っており、ココフィーユも5人気4着と善戦してみせた。ファンタジーSと両睨みのペコリーノロマーノは、母の父ディープインパクトが昨年の勝ち馬と共通しており、ニックスとしても注目しておきたい存在だ。