23日に京都競馬場で行われる京都2歳S(2歳・GIII・芝2000m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、オープン特別として行われていた2009〜2013年も集計対象とする。
過去10年で最多となる5回の馬券絡みがハーツクライ。4回でディープインパクトが続き、次点が2回のキングカメハメハ、ハービンジャー、マンハッタンカフェ、ダイワメジャーとなっている。
ハーツクライ産駒は「2-1-2-4」。17年グレイル、14年ベルラップ、と2頭の勝ち馬を輩出しているが、いずれも前走で今回と同じ京都芝2000mを勝利していた実績の持ち主でもある。今年は野路菊Sを制したマイラプソディが上位人気と目されるが、手綱を取る武豊騎手は「4-2-2-2」と同レースで抜群の相性を示している経歴も心強い。
ディープインパクト産駒は「2-0-2-6」。16年カデナ、13年トーセンスターダムが勝ち馬となっており、好走率ではハーツクライ産駒に劣るものの勝利数では引けを取らない。同産駒からは紅一点となるミヤマザクラが出走を予定しているが、全兄マウントロブソンは16年スプリングSを制し、同じく全兄ポポカテペトルは17年菊花賞・3着など、重賞でも活躍の目立つ血統馬だ。
新種牡馬エピファネイア産駒からは、ショウナンバレリオ、ロールオブサンダー、ヴァルナと一挙に3頭がスタンバイ。父エピファネイア自身も12年に同レースを制しており、親子制覇の掛かった一戦となる。
ジャスタウェイ産駒も2世代目にして初出走となるが、その父ハーツクライが好成績を残している重賞でもあり、産駒の重賞初制覇にも期待が高まる。同産駒からはジャストナウとトウカイデュエルが出走を予定しているが、いずれも好走の目立つ黄菊賞からの参戦とあれば注目する価値はありそうだ。