昨年のルヴァンスレーヴに続く、3歳馬によるチャンピオンズC制覇を目指すクリソベリル(撮影:高橋正和)
クリソベリル、ワイドファラオといった3歳の新勢力もいるが、基本的に古馬が上位とみる。クリソベリルは5連勝中で人気を集めそうだが、むしろ危険な人気馬とさえ思っている。
日本テレビ盃2着は大きいレースでは少し足りないロンドンタウンだったし、ジャパンダートダービーで2着したデルマルーヴルは、白山大賞典でグリムを捕えられなかった。相手に恵まれていた公算大とみるし、歴戦の古馬は層が厚い。
左回りダートが云々いわれるが、オメガパフュームは帝王賞1着、浦和の小回りJBCクラシックで2着なら当然有力馬の1頭だろう。帝王賞はペースに恵まれたが、JBCクラシックは小回りコースとペースに泣いた面も多分にある。
となると、帝王賞2着でJBCクラシックを制覇したチュウワウィザードがライバルといえる。この2頭の差は僅差だし、枠や展開といったちょっとしたことで着順が入れ替わる関係だ。どちらも力をつけている4歳馬で、上昇顕著なのは間違いなく甲乙はつけがたい。
17年の覇者で、差し脚を備えているゴールドドリームももちろん強敵。インティのペース次第のところもあるが、前走は競られたとはいえ暴発気味の逃げ。ダメージは残りそうだし、ここも行きたがってしまうはずでペースは上がる。差せる脚のある馬に有利となりそうだ。
(文=吉冨隆安)
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