京都金杯が行われる京都芝1600mは、マイルCSを始めマイラーズCやデイリー杯2歳S、シンザン記念など、重要なレースがしばしば行われるコースだ。一線級が休養に入る時期のハンデ戦ということで難解なレースになりやすく、過去10年中9年で重賞未勝利馬が制する結果となっている。
1.より長い距離の実績
昨年2着のマイスタイルはそれまで中距離路線を歩んでいた馬で、17年の勝ち馬エアスピネルもクラシック戦線を賑わせていた馬。他にも、16年の勝ち馬ウインプリメーラ、15年の勝ち馬ウインフルブルーム、14年の勝ち馬エキストラエンドなど、それ以前にマイルより長い距離で実績があった馬の活躍が目立つ。
2.京都との相性
過去10年の勝ち馬10頭中9頭には、それ以前に京都芝外回り1600mか京都芝1800mで勝ち鞍があった。また、唯一該当しないパクスアメリカーナにも京都芝内回り1600mで2勝した実績があった。京都コースは3コーナーにある坂、急角度で回る4コーナーとトリッキーな面があり、得手不得手が出やすいコースだ。
3.前走GI組に妙味無し
過去10年で、前走GI組の単勝回収率は22%しかなく、複勝回収率も35%と非常に低い。昨年の2番人気サラキアと3番人気カツジ、16年1番人気のトーセンスターダム、15年1番人気のグランデッツァなど前走GI組は人気を裏切るケースも多く、疑ってみるのも一つの手だろう。
ソーグリッタリングは前走特殊な不良馬場の中で4着。緩みない流れも影響してゴール前は疲れてしまったが、全く悲観する内容ではない。3勝を挙げている京都に変わるのは明らかにプラスで、56kgなら巻き返しの期待を十分に持てるだろう。