同じ競馬場で行われるだけにフェブラリーSを狙う馬たちにとっては重要なステップレース。過去10年間のフェブラリーS上位3着以内のうち7頭(3勝2着2回3着2回)が、このレースをステップに本番で好走している。ただし、東京競馬場ダート1600mコースはスタート部分が芝であるのに対して、こちらはすべてがダート。ダートの巧拙もポイントになりそうだ。
昨年の覇者◎コパノキッキングは1年ぶりにマーフィー騎手とのコンビが実現した。カペラSを勝って挑むローテーションは昨年と同じ。全9勝をダートコースで挙げているように生粋のダート巧者で、スタート部分のダートはむしろ歓迎だ。58キロは前走で克服済み。人気にはなるだろうが、死角の少ない本命馬だ。
ダート転向後9戦して4着以下なしの〇ミッキーワイルドが逆転を狙う。母ワイルドラズベリーはローズS2着、秋華賞4着で、祖母はフラワーC4着。近親にはベッラレイア(フローラS、オークス2着)がいる血統。父ロードカナロアの産駒は総じて芝向きが多いが、その父キングカメハメハ同様にバラエティに富んだ産駒を出してくれるのだろうか。東京ダート1400mは3戦して2勝と得意な舞台だ。
悩ましいのは安田記念優勝▲モズアスコットの参戦だ。母インディアは先行力を武器にコティリオンH(米G2)、アゼリS(米G3)と2つの米国ダート重賞に勝ち、近親にはシガーマイルH(米G1)、ウッドワードS(米G1)に勝ち、BCクラシックに2度挑戦したトゥオナーアンドサーヴがいる血統だが、フランケル産駒だけに砂をかぶるような競馬に不安がある。
カペラS2着△テーオージーニアスと、昨秋の武蔵野S3着△ダノンフェイス。重賞2勝の4歳馬△ワイドファラオと、ワンターンコースに戻って△ワンダーリーデルに期待。