もともと出世レースとして名高い存在だったが、一昨年からNHKマイルCの
トライアル競走となり、上位3着までに同レースの優先出走権が与えられるレースとなった。
◎
プリンスリターンは京都マイルのシンザン記念2着馬。抜け出したところを桜花賞でも人気になっていた
サンクテュエールに交わされたが、それでも1度は差し返そうと意地を見せて、3着以下には4馬身の差をつけた。安田記念で強烈な瞬発力を披露した父
ストロングリターンは、桜花賞を勝った
デアリングタクトの父
エピファネイアと同じシンボリクリスエス産駒。母系は1930年に輸入されたフリヂデイテイーにさかのぼる血統で、近親には公営競馬の活躍が多い。荒れた馬場に対する適性も高そうだ。
○
タイセイビジョンは京王杯2歳Sをレコード勝ちして、同距離同コースの朝日杯フューチュリティSは2着。
サリオスには完敗だったが、GIタイトルに手が届きかけた馬だった。対
プリンスリターンは2戦2勝と、その実績は頭ひとつ抜けている印象があるが、ここは本番を見据えての休み明け。やや評価を下げた。
これら既成勢力に対して逆転を狙うのは▲
デュードヴァン。デビューから、ダートで2連勝で、芝コースは初めてになるが父
デクラレーションオブウォーは英国の芝GI勝ち馬で、仏2000ギニー優勝馬の父。母ジェラスキャットの全姉
タピキャットは米国の芝重賞フロリダオークスの優勝馬で、高い芝適性がうかがえる血統だ。レースぶりに注目したい。
前走の内容が良かった△
ギルデッドミラー、朝日杯3着馬△
グランレイ、荒れた馬場を味方にしそうな△
ボンオムトゥックを抑えておきたい。