【しらさぎ賞予想】トライアル圧勝のヴィルトファンが中央から転入後2連勝でスパーキングレディーCに名乗りを上げるか!/地方競馬レース展望

2020年04月22日 11:00

転入2戦目での重賞勝利を目指すヴィルトファン(撮影:小金井邦祥)

 今年で58回を迎える浦和競馬場で行われる4歳以上牝馬限定戦のしらさぎ賞。1962年に第1回が行われ、10レースある浦和の重賞競走の中では4番目に古い重賞だ。2015年より南関東限定戦から地方交流競走に変更となっており、優勝馬にはスパーキングレディーCの優先出走権が付与される。

 浦和の1400mはスタートしてから1コーナーまでの距離が短いこともあり、1コーナーまでのポジション取りが激しくなる傾向がある。前が速くなると差しが決まるケースもあるが、いずれにしても4コーナーで先団に取りついていないと厳しく、先行できるスピードと器用さが求められるコース形態で、しらさぎ賞でもこの条件に合う馬が好走する確率が高そうだ。

 この条件下で本命となるのはトライアルのティアラ賞勝ち馬のヴィルトファン(牝4)。中央から移籍初戦で浦和の1400mを難無くこなす先行力と器用さを示し、ここでも最有力と言っても良いだろう。地方で良績を残しているサウスヴィグラス産駒というのも心強い。

 侮れないのは中央から再転入となるトーセンガーネット。中央では芝に挑戦の後、ここ最近は交流重賞に出走して成績が今ひとつだったが、マイルとはいえ浦和桜花賞を勝っているようにコース適性もあり、古巣に戻ってJRA勢不在の今回は一発があってもおかしくない。

 昨年このレースで3着のストロングハートは、なかなか勝利には手が届かないが堅実に走るタイプ。上位に来る可能性は十分あるだろう。

 サラーブの前走の朧月賞は、前を行くサンロアノークに早めに並びかけると、直線では力強く抜け出してポテンシャルの高さを示した。だが今回と同条件のJBCレディスクラシックでは、外枠も影響しただろうが見せ場なく終わったように、浦和1400mの適性がポイントとなるだろう。

 中央から転入初戦となるクイーンズテソーロは、中央で戦ってきた相手を見てもここでもやれそうだが、これまでのレース振りから先行するイメージがあまりなく、前半どのくらいのポジションが取れるのかがカギとなりそうだ。

 また過去10年の傾向を見ると3枠3勝、4枠2勝、5枠2勝と3枠から5枠が有利。負担重量は57キロが3勝、56キロが2勝と実力上位の馬が来る傾向にある。今回の出走馬では、3枠3番で56キロのストロングハートが当てはまる。また5枠5番のヴィルトファンは54キロだが、能力とコース適性を考えるとこの斤量はプラスに働くだろう。

 スパーキングレディーC出走をかけて、牝馬たちの熾烈な戦いが繰り広げられるしらさぎ賞は、4月22日16時35分発走だ。

(文=佐々木祥恵)

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