【羽田盃予想】穴党必見!「走りのスケールはメンバー随一」のあの馬に注目!

2020年04月28日 18:00

5馬身差の圧勝劇を演じた、昨年の勝馬ミューチャリー(撮影:高橋正和)

 羽田盃は、南関東3歳クラシック第一弾。しかしその存在感は、単に南関東という一地域にとどまるものではない。2歳馬の層の厚さとレベルが全国一高いと言われる北海道・門別や、JRAからもダートの適性を見出された馬たちが、一様に目標とするのがこの羽田盃なのだ。羽田盃を前に好素質かつ力量豊富な馬たち南関東に移り、南関東でデビューし力を培ってきた馬たちと激突する。つまり、この羽田盃から東京ダービー、そして交流重賞のジャパンダートダービーへと続く道のりは、正真正銘日本のダート競馬における「王道」と言えるのだ。

 今年の羽田盃は、南関東デビュー馬が盛り上げるはずだった。しかし、年末に全日本2歳優駿を勝ったヴァケーションや、新年のニューイヤーカップを圧勝したグリーンロードが、相次いで前哨戦で敗退。羽田盃を巡る戦況は、俄に混迷の度を深めた。雲取賞ではゴールドホイヤー、京浜盃ではブラヴールと、南関東デビューの新興勢力が生まれ、そこに、JRAからまさに南関東クラシックを狙ってやってきたコバルトウィングが加わり、北海道でのデビュー時から活躍を続けるティーズダンクを含めると、すでに有力馬は五指に余る。

 大穴を狙いたい方にお勧めしたいのが、ファンシーアップ。当初から好素質を期待され、デビュー地門別で新馬を勝ってすぐ南関東に転入。まだ残る幼さから出世が遅れたが、心と身体が噛み合ったときの走りの壮大なスケール感は、他の馬にはない魅力だ。

 これまでの馬たちの走りから、能力と勝負の趨勢を見極める「眼力」が私たちファンにも大いに求められる興味深い一戦となった、今年の羽田盃。残念ながら私たち競馬ファンは自宅からの観戦となるが、競馬場に集えば皆そうであったように、心をひとつに、そして「騒がしく」盛り上がって観戦しよう。

(文=ブロードキャスター・坂田博昭)

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。