31日、東京競馬場で行われた第87回日本ダービー(3歳・牡牝・GI・芝2400m・1着賞金2億円)は、好位の内で脚を溜めていった福永祐一騎手騎乗の1番人気コントレイル(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)が、直線で馬場の真ん中から突き抜け、中団から大外に出されて伸びた2番人気サリオス(牡3、美浦・堀宣行厩舎)に3馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分24秒1(良)。
さらに1.3/4馬身差の3着に10番人気ヴェルトライゼンデ(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)が入った。なお、3番人気ワーケア(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)は8着に終わった。
勝ったコントレイルは、父ディープインパクト、母ロードクロサイト、その父Unbridled's Songという血統。新馬、東京スポーツ杯2歳S、ホープフルS、そして皐月賞に続くデビュー無傷の5連勝で、2017年生まれのサラブレッド7262頭の頂点に立った。無敗での牡馬クラシック2冠達成は、自身の父ディープインパクトが達成して以来15年ぶり、史上7頭目。
鞍上の福永祐一騎手は2018年のワグネリアンに次ぐ2度目の、本馬を管理する矢作芳人調教師は2012年のディープブリランテに次ぐ2度目のダービー制覇となった。
【福永祐一騎手のコメント】
素直に嬉しいです。コントレイルが非常に良い走りを見せてくれたので、それが何よりです。
(マイラプソディ騎乗の)典さんが途中で動いてくるのではないかと思っていたので、やっぱり来たなという感じで冷静に受け止められました。そこで2番手の後ろまで進路をスムーズに取れたことが一番大きかったと思います。
(抜け出すと)遊んでしまうので追い出しを待っていました。集中し切れないことはこれから改善していって欲しい面ではあるのですが、逆に考えれば、遊びながらダービーを勝ったわけですから相当優秀な馬だと思います。
無敗馬で挑むダービーということで、僕自身も初めての経験でした。スタンドにはお客さんはいませんでしたが、画面越しにたくさんの方が競馬を観てくださってると思って騎乗しました。今日勝ったことでコントレイルはスターホースの仲間入りを果たしたと思うのですが、こういった馬の存在が、多くのファンの方々が競馬を楽しむ際の大きな存在になってくれたらと思いますし、この馬に今日騎乗したということを非常に誇りに思います。
<日本ダービーダイジェスト>
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