昨年は地方馬で唯一馬券圏内に食い込んだメイショウアイアン(ユーザー提供:史緒さん)
今夜20時00分、門別11レースで今季最初のダートグレード競走「第24回北海道スプリントカップJpnIII」が行われる。JRAからは先週さきたま杯JpnII(浦和1400m)を勝って連闘で臨むノボバカラ(桑村真、58kg)をはじめ、海外遠征帰り初戦のマテラスカイ(武豊、57kg)、前走2ヶ月半ぶりをひと叩きされて臨むオープン2勝馬スズカコーズライン(酒井学、56kg)、選出されていたサクセスエナジーの回避で繰り上がった強運を活かしたいショーム(横山武、56kg)の4頭が出走。また、地方他地区から大井ハヤブサマカオー(阪野学、56kg)、岩手スティンライクビー(阿部龍、56kg)の2頭も挑む。
迎え撃つ地元・門別勢は、昨年9歳ながら豪脚で2着に追い込み今年10歳でも出走のメイショウアイアン(落合玄、56kg)、前走JRAオープンからの転入初戦を突き抜けて快勝したニットウスバル(五十嵐冬、56kg)に、前走トライアル勝利のフジノパンサー(石川倭、56kg)、全15勝をこの門別1200mで挙げている“コースの鬼”ソルサリエンテ(宮崎光、56kg)ら8頭が出走してきた。
かつては札幌1000mや旭川1000mで施行されていたこの北海道スプリントカップ。2009年「門別本場化&ナイター化」元年のみ「門別1000m」で施行されたのだが(優勝:JRAヴァンクルタテヤマ)、翌2010年以降はすべて「門別1200m(現在は「外回り」コース)」で行われている。
その2010年以降で、馬券圏内に食い込めた地方馬は2010年の笠松ラブミーチャン(3着)、2011年の大井ヤサカファイン(2着)、2015年の門別ポアゾンブラック(2着)、2018年の岩手ラブバレット(2着)、そして昨年の門別メイショウアイアン(2着)と5頭もいる。過去のレースで的中された皆さんは、かなり良い思いをできたのではないだろうか。
また「リピーター」が多いのも特徴的。門別1000mだった2009年も含めると、ガブリンが同年と翌年で連続2着、2010年に当時のレコードタイムで制したミリオンディスクは翌年も3着。セレスハントは2012年&13年を2連覇し、14年も3着を確保。2014年2着のスノードラゴンは16年〜18年に亘って3年連続の3着。足掛け5年間で4度の馬券絡みを果たしている。そして今年は、さきたま杯JpnII優勝から連闘で臨むノボバカラが、2016年2着、そして昨年3着。これも優秀なリピーターと言える一頭だ。昨年2着の地元メイショウアイアンがもし今年も豪脚披露で馬券圏内に食い込めば、10歳にして北海道スプリントカップ「リピーター列伝」に名を刻める?ことになるのだが、さて結果はいかに。
門別で数々の好騎乗を見せてきた武豊騎手(マテラスカイ)の参戦もある中、無観客での施行は、特に道内のファンの皆さんにとっては残念至極の一語に尽きようが、ぜひ好レース必至の北海道スプリントカップJpnIIIをオンラインでお楽しみいただければ幸いです!
(文=ひだか応援隊)