望田氏が取り上げたダイメイフジ。前走の函館スプリントSでも人気薄ながら2着に突っ込んでおり、穴候補の資格は十分(写真は18年ラピスラズリS時、撮影:下野雄規)
札幌も連日猛暑が続いていますが、天気予報は土曜から下り坂で日曜はハッキリと傘マーク。雨が降って馬場が渋ったキーンランドCといえば、最近では19年と18年が稍重で1分9秒台の決着でした。札幌芝コースが重-不良まで悪化することは稀なので、今年も稍重で1分9秒台の決着を想定しておくべきでしょう。
この19年と18年のキーンランドCの上位入線馬の血統表をみると、ひとつの共通点が浮かび上がってきます。19年は1着ダノンスマッシュ、3着リナーテ、5着ナックビーナス。18年は1着ナックビーナス、2着ダノンスマッシュ、3着ペイシャフェリシタ、4着キャンベルジュニア、5着スターオブペルシャ(レッツゴードンキと5着同着)。掲示板に載った9頭のうち、なんと6頭がダンジグの血を引いているのです。
19年の出走馬16頭のうちダンジグの血を引く馬は7頭で、18年の出走馬16頭のうちダンジグの血を引く馬は6頭ですから、稍重のキーンランドCでダンジグ持ちが好走する確率はかなり高いといえるでしょう。
一方で、レッツゴードンキ(2番人気5着)やムーンクエイク(3番人気9着)など、上位人気ながら凡走した馬はダンジグの血を引いていなかったのです。
今年の出走馬でダンジグの血を引くのは、ショウナンアンセム、ダイメイフジ、ビリーバー、フィアーノロマーノ、ヤマカツマーメイドの5頭。稍重ならば、ここから穴馬を拾ってみるのも面白いかもしれません。
(文=望田潤)