一番人気に応え見事G1初制覇を果たしたベヒーモス(撮影:川上鉱介)
8月29日、コーフィールド競馬場にてビクトリア州シーズン最初のG1・メムジーS(芝・1400m)が行われた。
春のG1シーズンへ向けての馬齢定量戦ということで、錚々たるメンバーが集まった同レース。
一番人気に支持されたのは南オーストラリア州からの遠征馬ベヒーモス。
同馬は素晴らしいスタートから逃げ馬の後ろの絶好のポジションに付け、直線で先頭に並びかけるとそのまま横綱相撲で押し切った。
1歳馬の時に6000ドルで落札されたベヒーモス、このレースで見事G1初制覇を果たし、春のG1シーズンの主役に躍り出た。
2着には後方から素晴らしい伸びを見せたミスタークイッキー、そして3着には出走馬中唯一の3歳馬であったグレンフィディックが入った。
ベヒーモス鞍上のC.ウイリアムズは「(調教師の)デイビッドからは、一年半前に乗った時とは比べ物にならないほど力を付けていると聞いていましたが、本当にその通りの力を見せてくれましたね。ゲート入りに難のある馬でしたが、バリアボーイズの力も無事に入り、良いスタートが切れて好枠順を活かすことが出来ました。パンデミックの大変な状況下ですが、引き続き競馬が出来るのは皆さんの努力のおかげです、関わるすべての関係者の皆様に感謝しています」とコメント。
同日行われた、G3・マクニールS(3歳限定・芝・1200m)ではロードカナロア産駒のタガロアが出走、直線では一度は先頭に立ち一番人気に応えるかに見えたが、ゴール板直前で差されて僅差の3着。勝ったのはイモータルラヴ、同馬はこれで3戦3勝となった。
また、同日のオープンハンデ戦(芝・2000m)ではアドマイヤウイナーが出走した。道中は二番手で積極的な競馬を見せるも、直線では伸びず8着となった。このレースにはアドマイヤロブソンも出走を予定していたが、輸送時に発生した外傷により直前での出走取り消しとなった。
(取材:川上鉱介)