ホッカイドウ競馬から参戦のシンボに注目!(写真提供:岩手県競馬組合)
明日は中京競馬場でGII・神戸新聞杯が行われる。二冠馬コントレイルの秋始動戦とあって、かなりの注目を集める。
例年ならば、春のGI馬はここを叩いて菊花賞へという色合いが強いため、状態が上がっている途中で、夏に力をつけた馬に敗れることもある。しかし、コントレイルには「無敗の」三冠馬への期待が寄せられており、トライアルといえど負けられぬ戦いだろうし、ぜひ無敗のまま菊花賞に挑んでほしいと思う。
そこで、神戸新聞杯はコントレイルの相手探し。
地方競馬のホッカイドウ競馬から参戦するシンボは前走、札幌日経オープンに格上挑戦し4着。地元のダービー・北海優駿(2着)や、JRA初勝利を挙げた横津岳特別(古馬2勝クラス)では逃げ粘ってのものだったが、前走は好スタートから一旦はハナに立つも、外から来たブラックスピネルにハナを譲り5番手に控えた。直線もじわじわ伸びてナイママからクビ差の4着。JRA馬に混じっても上位の力を見せた。外目の8枠16番に入ったが、中京芝2200mはスタートから最初のコーナーまで距離があるため、逃げるにせよ控えるにせよ、大きな不利にはならなさそう。
ディープボンドはこの春、京都新聞杯を制し、日本ダービーも5着。ややゆったりした流れを先行し、展開にも恵まれたが、力も示した。
エンデュミオンは2走前・燕特別(古馬1勝クラス)の直線で逃げ馬と内ラチ沿いにできた僅かなスペースからスッと抜け出して勝利。続く古馬2勝クラスの阿賀野川特別はクビ差の2着。3歳限定戦に入れば、上位争いができそう。また、不良馬場の信濃川特別(古馬2勝クラス)でしぶとく伸びて勝ったターキッシュパレスも注目。
無敗の三冠馬誕生の序章となるか――神戸新聞杯は明日27日中京11R、15時35分発走予定。
(文:大恵陽子)