門別や大井で好走を続けているコパノリッチマンに注目だ(撮影:田中哲実)
1986年創設で、開催場、格付けほか幾度かの変遷を経て、現在は地方競馬シリーズの3歳秋のチャンピオンシップ最終戦がこのダービーグランプリとなっている。第33回を迎える今年は、ホッカイドウ競馬の三冠レースの1つ王冠賞優勝で南関東でも好走歴のあるコパノリッチマン、南関東で活躍中のティーズダンク、地元岩手競馬の2冠馬フレッチャビアンカなど好メンバーが揃った。
◎はコパノリッチマン。ホッカイドウ競馬の王冠賞で重賞初制覇。前走の旭岳賞では2着と敗れたが、JRA時代に交流重賞勝ちの実績がある古馬のルールソヴァールが相手なので悲観することはない。中距離路線になってから安定しているし、2走前に大井の黒潮盃で2着と好走していることから、このメンバーなら十分勝ち負けになる。
○にティーズダンク。好走しながらあと一歩及ばない競馬が多かったが、前走の戸塚記念で昨年のサンライズカップ以来、2つ目のタイトルを獲得。中2週となるが、休養明けを1度叩かれてさらに上積みが見込め、重賞連勝も期待できる。
▲にフレッチャビアンカ。東北優駿と不来方賞を勝って岩手2冠馬となっているように、盛岡では2戦2勝。水沢よりも盛岡の方が相性が良く、2000mも合っているようだ。コパノとティーズにどこまで迫れるかだが、得意の舞台なら上位争いをしても不思議ではない。
△は2頭。東北優駿、不来方賞で2着のピアノマン。距離延長の前走で重賞初制覇となったダルマワンサも面白い存在だ。
昨年に引き続きホッカイドウ競馬勢の連覇に期待も、南関東や地元岩手勢など楽しみなメンバー揃いで、見応えあるレースが展開されそうなダービーグランプリ。10月4日(日)、18時10分発走。
(文:佐々木祥恵)