道営記念には今年の北海優駿を制したアベニンドリームなど豪華メンバーが集結(撮影:田中哲実)
いよいよシーズン最終日を迎えた2020門別グランシャリオナイター競馬。今年から、地元短距離王決定戦の「道営スプリント」が最上級の「H1」に昇格。同時に最終日へと移設され、シーズン最終競走=古馬中距離の頂上決戦「道営記念H1」との“ダブルチャンピオン戦”が実現しました。
11Rの古馬短距離王決定戦「第15回道営スプリントH1/1200m外回り。JBC協会協賛ファインニードル賞」は、今季スプリント重賞勝ちの実績あるソルサリエンテ(エトワール賞H3)やアザワク(グランシャリオ門別スプリントH2)を筆頭に、ここ門別の短距離A1下戦で勝ち星のあるオールドベイリー、ブラゾンドゥリス、ソイカウボーイ、カツゲキライデン、ニットウスバル、ジョウランら快速馬たちが揃いも揃って大混戦必至の顔ぶれに。外枠から先行勢を捕まえたいソルサリエンテが8枠12番を引き当てたことで、今回も自分のスタイルに徹することができたなら人気に応える可能性も高まりそうですが、そこはちょっとしたスタートミスも命取りになりかねない電撃戦。まずは各馬が互角にゲートを出てのスピード比べを見せてほしいところです。
そして2020最終競走となる、12Rの「第63回道営記念H1/2000m外回り。JBC協会協賛スクリーンヒーロー賞」。前哨戦の瑞穂賞H2(1800m外回り)を3馬身差で快勝して鮮やかに復活、本番のここでも1番人気必至と思われたスーパーステションの名が出馬表にありませんが、角川秀樹師に訊くと「使える状態ではあったんですが、先週の馬場状態をみて『道営記念で激しい競馬をした場合、最悪<来季>がなくなってしまいかねない』と感じたので、本当に投票の直前まで悩み抜いて、最後は大事を取って回避することにしました」とのこと。「2年ぶりの道営記念V」を心待ちにしていたファンの皆さんも多かったかと思いますが、スーパーステションの名がなくても楽しみ大きいメンバー構成と言って良さそうです。
内枠から順に馬名を追ってみても、今季最大級の上がり馬の一頭バンカブルスターに北海優駿(ダービー)馬アベニンドリーム、3歳三冠ラストの王冠賞Vコパノリッチマン、佐賀から戻ってきたオヤコダカに今季転入3連勝の2019JBCクラシック4着馬クインズサターン、2018年羽田盃SI勝ちヤマノファイト、昨年このレース3着モズオトコマエ、2018年佐賀記念JpnIII勝ちで今夏転入3連勝&瑞穂賞2着のルールソヴァール、今季牝馬重賞2連勝のクオリティスタート、昨年3歳で制し2連覇狙うリンノレジェンド、2017年の優勝馬で昨年も2着に食い込んだステージインパクト。本当に「好メンバーが揃った」と感じていただけるのではないかと思います。
泣いても笑っても今シーズンの最終夜。2020門別グランシャリオナイター開催、最後の最後まで目いっぱい、お楽しみください!
(文:ひだか応援隊)