前走ラジオ日本賞を快勝したレピアーウィット(撮影:下野雄規)
チャンピオンズCのトライアルだが、武蔵野S組のチャンピオンズCでの3着以内は、15年のノンコノユメと18年のウェスタールンドの2例だけで関連性は高くない。スピードが特に要求される武蔵野Sと、豊富なスタミナも要求されるチャンピオンズCというレースの質の違いの影響もあるのかもしれない。
1.スピード勝負
過去10年で勝ち時計が1分36秒以下だったケースは、16年のタガノトネールによるコースレコードを含め8回。ダート重賞の中でも屈指のスピードレースだ。持ち時計がある馬、より短い距離でのスピードレースを経験してきた馬などに注目したい。
2.格より勢い
過去10年で、前走1着だった馬は[6-3-3-30]で複勝率28.6%。また、6勝の内訳は重賞が2勝、オープン特別が3勝、準オープンが1勝であり、前走の格はあまり関係がない。前走を勝って勢いに乗る馬がクラスの壁を乗り越えていきやすいレースと言える。
3.休み明けは不振
3か月以上の休み明けでこのレースを制したのは10年のグロリアスノアと15年のノンコノユメのみ。2着も2頭にとどまっている。休み明けの実力馬は後のGIを見据えた仕上げで臨むことがほとんどで、ここでは割り引いて考えるのが妥当。
レピアーウィットはムラがあるが、前走のラジオ日本賞を快勝するなど地力は高い馬。3走前の栗東Sは高速決着の中、当時重賞3勝のサクセスエナジーに詰め寄っており、時計の速い決着になっても対応はできるはず。休み明けの実績馬が多い今回は勝ち負けのチャンスがあっても良いだろう。