【朝日杯FS予想】 勝ち馬は血統と距離経験から見える!? 阪神のマイル戦を得意とする種牡馬とは?/JRAレース展望

2020年12月18日 20:33

キングマンボの血を引いていた15年の勝ち馬リオンディーズ。新馬勝ち直後とはいえ、血統面の裏付けはあり、納得の勝利だった

 2014年から阪神芝外1600mで行われるようになった朝日杯FS。この阪神の朝日杯FSに強い血といえば、まずデインヒルがあげられるでしょう。ここ4年の勝ち馬のうち、サリオス(母母父タイガーヒル)、ダノンプレミアム(母母父デインヒル)、サトノアレス(母父デインヒル)と、3頭が母系にデインヒルの血を引いているのです。

 デインヒルの最大の特長といえば、大きくて強靭な後駆。急坂コースの芝1600mで行われる2歳チャンピオン決定戦ですから、この強靭な後駆を得たマイラーに有利な舞台といえるわけです。

 もうひとつ、朝日杯FSに強い血をあげるならばキングマンボでしょう。15年は1着リオンディーズと2着エアスピネル、キングカメハメハ産駒のワンツーでした。19年2着タイセイビジョンや17年2着ステルヴィオもキングマンボの血を引いています。

 今年の出走馬でデインヒルの血を引くのは、アスコルターレ、グレナディアガーズ、ショックアクション。キングマンボの血を引くのは、ドゥラメンテ産駒のアスコルターレ、ジュンブルースカイ、ドゥラモンドに、キングカメハメハ産駒のホウオウアマゾンです。

 一方、戦績やローテからみると、過去5年の勝ち馬はいずれも前走芝1600m以上のレースを勝っており、リオンディーズ(芝2000mの新馬勝ち)以外の4頭は芝1600mの重賞か特別レースを勝っての参戦でした。

 先にあげた馬たちで、前走芝1600mの重賞・特別レースを勝っているのはショックアクションとドゥラモンドの2頭。近年の傾向やデータでいえば、勝つのはどちらかということになります。ホウオウアマゾンも手堅い戦績ですが、前走勝っていないのがどうでしょうか。デイリー杯2歳S2着馬は阪神の朝日杯FSで[0-0-1-3]、みんな着順を下げています。

 1400mで勝ってきた馬は、朝日杯FSでは勝てないまでも好走した例はたびたびあります。最近だとタイセイビジョン(19年京王杯2歳S1着→朝日杯FS2着)、グランレイ(19年未勝利1着→朝日杯FS3着)、タワーオブロンドン(17年京王杯2歳S1着→朝日杯FS3着)、モンドキャンノ(16年京王杯2歳S1着→朝日杯FS2着)などで、この4頭は1400m戦を差して勝っていた点が共通します。マイルに延びても、差しに回って好走できそうな裏付けがあったわけです。

 例えば、モントライゼのように京王杯2歳Sを先行して勝った馬は、18年ファンタジスト3人気4着、15年ボールライトニング4人気11着、14年セカンドテーブル11人気14着と振るいません。今年の場合、もみじSのアスコルターレや秋明菊賞のブルースピリットも先行して勝っているので、重い印はなかなか打ちにくいですね。京王杯2歳S組ならば、4角11番手から差して2着だったロードマックスのほうを上位視する手でしょうか。
(文=望田潤)

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