26日にケンプトン競馬場で行われた、英国におけるスティープルチェイス3マイル路線の前半戦の総決算となるG1キングジョージ6世チェイス(芝24F)は、7番人気のフロードン(騸8、父ニックネーム)が逃げ切りで優勝。手綱をとったブライアニー・フロスト(25歳)は、1937年に創設されたこのレース史上初めてとなる、女性の優勝騎手となった。
1989年のグランドナショナルをリトルポルヴィアで制したジミー・フロストの娘であるブライアニー・フロストは、17歳だった12/13年シーズンにアマチュア騎手としてデビュー。17年のチェルトナムフェスティヴァルで、パシャドゥポルダーに騎乗してフォックスハンターチェイス(芝26F70y)に優勝。
その後、プロに転向し、17年12月にブラックコートンに騎乗してケンプトンのG1コートスターノーヴィスチェイス(芝24F)を制し、G1初制覇。さらに19年のチェルトナムフェスティヴァルでフロードンに騎乗してG1ライアンエアチェイス(芝20F127y)に優勝しており、今回が彼女自身にとって通算3度目のG1制覇となった。
この勝利を受けてフロードンは、3月19日にチェルトナムで行われるG1ゴールドC(芝26F70y)へ向けた前売りで、オッズ13〜17倍の3〜6番人気に浮上している。
(文:合田直弘)